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ハリルJ 海外組招集レターは「確定」ではなく「可能性あり」に

[ 2015年9月29日 05:30 ]

日本代表のハリルホジッチ監督

 10月の中東遠征に日本代表が“ガチンコメンバー”で臨むことが明らかになった。28日に都内の日本協会でスタッフ会議が行われ、霜田正浩技術委員長(48)は海外組の所属クラブへ送付する招集レターの内容について、招集の可能性を告げる「可能性レター」に戻したことを明かした。10月8日には中立地マスカット(オマーン)でW杯2次予選E組の首位シリアと直接対決するだけに、あらゆる事態を想定した万全策となった。

 負けられないシリア戦へ向け、ハリルジャパンは“本気”だった。10月の中東遠征に参加する海外組の所属クラブに送付した招集レターは招集決定を明記した「確定レター」ではなく、招集の可能性を通知する「可能性レター」となった。ザッケローニ元監督の際まで採用していた旧方式を今回に限り復活。10月1日発表の代表メンバーを直前まで見定めることが可能で、状況に応じた編成を組めることになった。

 FIFAの規定で国際Aマッチ2週間前までに招集レターを送付することが義務づけられている。今回に関してはMF清武(ハノーバー)やFW大迫(ケルン)が故障明けで、右サイドバックで先発を張るDF酒井宏(ハノーバー)は23日のシュツットガルト戦で右太腿裏を負傷。26日のボルフスブルク戦を欠場するなどメンバー発表直前まで不確実な要素が多いからこその万全策だ。可能性レター送付を明かした霜田技術委員長は「1、2人どうなるか。ケガで分からない」と話し、ハリルホジッチ監督らが集結したスタッフ会議であらゆる状況を想定したシミュレーションを行った。

 10月8日にはW杯2次予選E組首位のシリアと激突する。中立地で行われる直接対決に勝てば、2位の日本は首位に浮上する。海外クラブからの反発も招きかねないが、大一番が待つからこその可能性レターだ。

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2015年9月29日のニュース