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ブラインドサッカー代表強化へ 今こそJクラブがサポートを

[ 2015年9月16日 08:46 ]

アジア選手権で4位に終わったブラインドサッカー日本代表

 9月2日から7日まで東京・国立代々木競技場フットサルコートで開催されたブラインドサッカーのアジア選手権で、日本は4位に終わり、上位2カ国に与えられるリオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を獲得できなかった。東京開催の20年は予選免除で出場できるが、その前に一度、予選を勝ち抜いて出場したかっただけに、選手も関係者もがっくりだった。

 敗因は何か。魚住監督は決定力不足を挙げ、「決定力は個の能力。いくらお膳立てされても、それだけでは駄目。個をしっかり高めて、日本の組織力と融合することが大事」と振り返る。38歳のベテラン・落合は決定力不足の解消策として、国内リーグの充実を挙げた。「やりたいと思っている人がいても、見えない人が5人集まらない。でも、見える人が参加してくれればできる。もっと地方から火が付いて、各地でやれれば。どうしたらいいか分からない人がいたら僕が飛んで行く」

 国内リーグは14チームが3地区に分かれ、9月から1月までリーグ戦を行い、各地区の上位チームが“日本一”を決める「クラブチーム選手権」を開催している。全盲の選手(B1)が出場するブラインドサッカーのほかに、弱視(B2、B3)の選手が出場するロービジョンフットサルがあるが、パラリンピックに出場できるのはB1のブラインドサッカーで、代表選手は全盲だ。しかし、国内リーグは健常者でもアイマスクをして出場することができる。誰でも参加できるのだ。

 専用コートがない、コートを設置する費用がかかるなど、問題点があるが、まずは現在約400人の競技人口を倍増させ、若手を発掘することが、うねりにつながる。5年後の20年東京でいい成績を残すためにも、今こそJクラブがきっかけをつくり、サポートしていってほしい。 (大西 純一)

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2015年9月16日のニュース