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遠藤 宝刀FKでACL4強導く「普通に試合して勝てばいい」

[ 2015年9月16日 05:30 ]

全北戦を前に練習するG大阪の遠藤(左)と今野

 正確無比なキックでベスト4に導く。G大阪は15日、16日にホームの万博競技場で開催されるACL準々決勝・全北現代(韓国)との第2戦を前に、吹田市内で冒頭15分のみ公開の練習で最終調整。勝てば優勝した08年以来の突破となる大一番へ向けて、FKの感触を入念に確かめたMF遠藤保仁(35)が、必勝を宣言した。

【ACL決勝トーナメント】

 決戦を前に宝刀をじっくりと磨き上げた。冒頭15分以外は非公開となった前日練習。全体でのトレーニングを終えた遠藤は、居残りでFKを黙々と蹴り込んだという。失点を許してのドローでは敗退となるだけに「先に点を取ることが重要。セットプレーを含め、チャンスを決め切ることができればいい」と攻撃的な構えを強調。直接FKなど「自分にもチャンスはくると思う。しっかりモノにしたい」と、日本人では興梠(浦和)工藤(柏)に続き3人目となるACL通算10得点の大台到達へ意欲を口にした。

 黄金の右足には、ゴールだけでなくアシストの期待もかかる。セットプレーでターゲットの一人となるDF岩下は「最近は合っている。相手には大きい選手が多いけど、マンマークなので、はがせばチャンスになる」と手応え。FWパトリックも「90分のどこかでマークを外して、得点するイメージはできている」と自信をにじませた。

 08年の優勝を知り、日本人最多となるACL通算44試合出場を誇る司令塔は、前日会見でも貫禄を漂わせた。「平常心で戦う。普通に試合して、普通に勝てればいい。シンプルですけど、勝つためには多くのチャンスをつくり、相手にチャンスを与えないこと」と自然体。昨季のKリーグ王者で、今季も首位を走る全北に「各ポジションに良い選手がいる、素晴らしいチーム」と敬意を表した上で「すべてを出し切って、一丸でやっていきたい」と力をこめた。

 日韓王者のプライドをかけた激しい戦い。「90分になるか(0―0で延長となる)120分になるか、PKになるかは分からないけど、勝てばいい」。頼れる主将が死力を尽くし、万博を歓喜の色に染める。

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2015年9月16日のニュース