×

ミセス澤、初勝利!2カ月ぶり公式戦「悔いなくやれたら」

[ 2015年9月6日 05:30 ]

<新潟・神戸>ボールをキープする澤(右)

なでしこリーグ第14節 INAC神戸1―0新潟

(9月5日 新潟陸上)
 東アジア杯による中断から5日に再開され、4試合が行われた。INAC神戸は新潟を1―0で下して首位をキープ。8月11日にJ1仙台の強化・育成担当の辻上裕章氏(39)との結婚を発表したなでしこジャパンのMF澤穂希が、2カ月ぶりに公式戦復帰して白星に貢献。6日が37歳の誕生日のレジェンドは、リオデジャネイロ五輪へ再スタートを切った。

 ミセス澤が、新婚初戦と36歳ラストを白星で飾った。トレードマークのポニーテールではなく、後ろで“お団子”にまとめた新しい髪形でピッチに登場。長い芝に苦戦しながらも中盤で体を張り、相手の攻撃の芽を摘んだ。左膝を負傷した7月5日の女子W杯カナダ大会決勝・米国戦以来、2カ月ぶりの公式戦でフル出場した背番号8は笑顔で振り返った。

 「膝の痛みも全くなく、ケガはとっくに大丈夫です。リーグが再開して、しっかり勝ち点3を取れたのは良かった」

 前半21分には大野が落としたボールを右足ボレーで狙ったが、惜しくもバーの上。終了間際の後半43分には左CKをニアで頭で合わせたが、ファーに流れて復帰初ゴールはお預けとなった。「(ボレーは)シノ(大野)から落とされるのは分かっていたんで、シュートの精度をもう少し上げなきゃいけない」と課題を挙げた澤だが、松田監督は「体力もあるし、チームの要。コンディションが悪くない限り(今後も)使っていく」と完全復活に太鼓判を押した。

 6日が37歳の誕生日。36歳は日本人初の6大会連続W杯出場を果たし、生涯の伴侶を得るなど激動の一年だった。「一年一年充実した年になっている。(37歳も)とにかく一日一日、一年一年を悔いなく楽しみながらやれたらいい」。この日は澤の誕生日を前祝いしようとチームメートも気合が入り、後半開始前には主将の大野が円陣で「澤さんが誕生日を気持ち良く迎えられるように!」と声を掛けていた。

 この日、親交のある元「モーニング娘。」の吉澤ひとみが一般男性との婚約を発表。「人の幸せなことは凄くうれしい。私が結婚したときもたくさんの方が祝福してくれたので幸せになってほしい」と笑った。「現役をやっている以上、目標は高く持ってやりたい」。結婚しても、年を重ねても、澤はピッチで輝き続ける。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月6日のニュース