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米本 今季初ゴール!ハリル監督へ脱“守備の人”アピール成功

[ 2015年8月17日 05:30 ]

<FC東京・G大阪>G大阪に勝利しサポーターの声援に応えるFC東京・米本

J1第2S第7節 FC東京2―1G大阪

(8月16日 味スタ)
 FC東京のMF米本がハリルホジッチ監督の前で進化を見せつけた。まずは前半15分。羽生が右サイドのバーンズに展開すると「思い切って飛び込もう」とゴール前に飛び出したのが米本だ。右クロスを右足で合わせ、昨年8月16日の鳥栖戦以来となる今季初ゴール。「入って良かった」と笑顔を見せた。

 誰もが認めるFC東京の守備職人は、この日も持ち前のボール奪取力を発揮。攻撃でも1―1の後半13分にはドリブルで約40メートル駆け上がり、決勝点の起点にもなった。「もうちょっと得点、アシストしないと駄目というのは自分でも分かっている」。自ら「永遠のテーマ」と語る攻撃力。この日は全得点に絡む活躍でGK権田、DF太田らケガ人の多いチームを攻守にわたって引っ張った。

 プロ1年目の09年、ナビスコ杯制覇に貢献。怪物ルーキーの名をほしいままにし、10年1月イエメン戦でA代表デビュー。10年2月、11月4月に左膝前十字じん帯を2度断裂したが、不屈の精神で復活。今夏の東アジア杯ではイエメン戦以来、約5年半ぶりの代表復帰を果たした。東アジア杯は出番なしに終わったが、ハリルホジッチ監督からは水本とともに呼ばれ「申し訳ない。またJリーグで結果を残して戻ってきてほしい」と言われたという。

 この日は「技術面で指摘を受けた」という指揮官のメッセージをまさにピッチで体現。「何か一つでも代表で吸収して帰ってきたかった。それがきょうの試合に表れたと思う」。代表の中盤はポジション争いが激しいが、東京のダイナモはFC東京を上位に押し上げ、さらなる進化で激しい争いに割って入っていく。

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