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東アジア杯男子分析 国内組だけでは守備的になる日韓戦

[ 2015年8月7日 08:40 ]

韓国戦は山口のミドル弾で引き分けたものの、内容は完敗

 山口のミドル弾で引き分けたものの、内容は完敗だった。韓国戦はザックジャパンの10年からこれで5試合連続不敗。臆する相手ではないはずだし、お互いに欧州所属の主力(韓国は中東を含む)が不在なのに日本は守備ブロックを形成し格上に対する戦術を取った。

 過去5試合の日韓戦の項目別数値を見ると、両国ともにほぼベストメンバーの10~11年の3試合は日本がボールを支配し、パス回しから崩すのに対し、韓国は少ないチャンスながらシュート数で上回り、がっぷり四つの対戦だった。日本はシュート数で上だった11年8月は完勝だった。ところが前回の13年を含めて国内組対決(韓国は日本、中国所属を含む)の東アジア杯になると、日本は急に守備的になり、韓国が全ての攻撃項目の数値で圧倒し、今回は何度も決定機を許した。

 本田や香川がいなくては、ボール保持しながらの組織的プレーは国内組には不可能なのか。それならばスピードを生かした攻撃を期待もドリブルはわずかに3回。速さが武器の永井、浅野はシュート、ドリブルともにゼロ。主力が不在の今こそ迫力ある新鮮なプレーを見たいがアピールはほとんどなし。国内組のレベルアップがなくては今後のW杯予選も苦戦しそうだ。

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2015年8月7日のニュース