“幻の日本代表最速ゴール”?74年高林敏夫氏「全く覚えてません」

[ 2015年8月7日 16:59 ]

2日の北朝鮮戦、試合出場からわずか3分で先制ゴールを決めた武藤

 2日の東アジア杯・北朝鮮戦で武藤(浦和)が前半3分でゴールを決め、92年ぶりにデビュー戦での最速ゴール記録を更新した。だが厳密に言うと、74年2月12日のシンガポール戦(親善試合、アウェー)で国際Aマッチデビューした高林敏夫さん(当時中大)が途中出場で、後半22分に決めている。これがピッチに入って3分以内なら、武藤は記録を更新していないことになる。

 だが、この試合の公式記録は残っていないので、高林さんが何分にピッチに入ったか分かっていない。高林さん自身も「右ウイングだったが、ゴール右で、たしか左からパスが回ってきてトラップして右に抜けて右足でシュートした。でも、たぶん後半途中から出たと思うけど、緊張していて全く覚えていない」。

 ゴールの場面の記憶は鮮明だが、ピッチに入った時のことはあいまいだ。試合は「U-23で一緒だった選手も多かったが、暑さと緊張で力が出しきれなかった。長沼監督には、好きなように思い切りやってこいと言われてピッチに入ったと思う」。断片的には記憶しているが、ピッチに入った時のことはどうしても思い出せなかった。

 2日前にシンガポールでジュベントス(ブラジル)と対戦、Aマッチではないが、高林さんはこの試合も途中出場で、この時が代表デビューだった。「1月の国際サッカー大会(国立)で代表に呼ばれ、その時は試合に出られず、シンガポール遠征で初めて試合に出場した。当時はシーズンオフのこの時期に代表の海外遠征があったが、まだ20歳ぐらいだったし、代表にも慣れていなかったから」と高林さんは話す。そして、「記録は武藤くんでいいじゃないですか」と、武藤の最速を“認定”した。

 高林さんは中大卒業後、日立に入社しFWとして活躍、7年間で79試合に出場し10得点。日本代表としても12試合で2得点決めた。引退後は社業に就いたが、現在は日立ビルシステム・サッカー部(関東リーグ)の総監督を務めながらJリーグのマッチコミッショナーとしてサッカーに関わり続けている。

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