×

“くノ一”杉田 リオへ生き残る 伊賀から唯一選出“忍法”ミドル弾

[ 2015年8月7日 05:30 ]

笑顔でボールを回す杉田

東アジア杯女子 日本―中国

(8月8日 中国・武漢)
 8日に東アジア杯・中国戦に臨むなでしこジャパンは6日、非公開練習で汗を流した。佐々木則夫監督(57)がベスト布陣で臨む意向を示した最終戦では、1日の北朝鮮戦で代表初ゴールを挙げたMF杉田亜未(23=伊賀)が先発する可能性が浮上。W杯カナダ大会はサポートメンバーに終わった悔しさを胸に、来年のリオデジャネイロ五輪への生き残りへアピールを目指す。

 チャレンジなでしこ唯一の“くノ一”が、中盤を動き回る。この日の冒頭の公開練習で、杉田は主力組のボランチに入った。2連敗で優勝の可能性が消えたが、ベスト布陣で臨む中国戦はリオ五輪への生き残りが懸かる。「チャンスがあれば遠めからシュートを狙いたい。勝つことが一番なのでそれを意識したい」と気合を込めた。

 忍者で有名な伊賀からただ一人の選出。伊賀の選手はスポンサー企業である自動車部品メーカー「エクセディ」で作業着を着て管理業務を行いながら競技に取り組んでいる。W杯はサポートメンバーだった。国内合宿に同行しただけに「先輩の活躍を見て、刺激を受けた」と話す。身長は柴田と並んで1メートル55のチーム最小。「小さいからこそ予測や球際などのタイミングで負けない」と、くノ一ばりのプレーを誓う23歳は「(くノ一を)意識していきます」と力を込めた。

 北朝鮮戦で約25メートルから圧巻のミドル弾を決めるなど“秘技”も持つ。「中国ではLINE(無料通話アプリ)が見られなくて…。メッセージが確認できてなくて、帰ってからですね」と笑う。勝利に導く2戦連発を手土産に、伊賀の里へ戻る意気込みだ。

続きを表示

2015年8月7日のニュース