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浦和 “元気ピッチ”で常勝軍団へ!人工芝改修費に原口移籍金

[ 2015年6月22日 07:40 ]

浦和時代の原口

 “元気ピッチ”で常勝軍団へ!前日20日、J1第1ステージ(S)優勝を決めた浦和が、総合スポーツ施設レッズランドの人工芝改修費として昨夏、浦和からドイツ1部ヘルタに完全移籍した日本代表FW原口元気(24)の移籍金7000万円(推定)の一部を充てることが21日、分かった。下部組織、浦和レディースも利用するピッチの改修は常勝軍団形成への礎となる。  

 史上初めて無敗で優勝を飾った赤い悪魔にビッグなプレゼントが届く。エースとして君臨し、昨年5月にヘルタに移籍した日本代表FW原口の移籍金の一部が、レッズランドの人工芝の改修費用に充てられる。新シンボルとして人工芝には、原口が背負っていた背番号「9」の文字も刻まれる予定だ。7月上旬の完成を目指している。

 原口の“レッズ愛”が形になった。下部組織から浦和一筋、至宝と言われ、11年夏に3年契約を締結した。当時、原口は「必ずレッズに移籍金を残して行くという気持ちで契約した」と話した。移籍金を若手育成やクラブの強化費に充ててもらうことが、一つの念願だった。改修中の人工芝は下部組織、レディースも練習で使用する。さらなる常勝軍団へ“元気ピッチ”は礎となる。

 この6月、原口は日本代表の一員となって凱旋帰国した。合宿中も浦和の快進撃を伝え聞くと「ミシャの喜ぶ顔が浮かぶ」と表情を崩した。もちろん、今の浦和にも“元気の魂”は息づいている。20歳の関根はかつて原口が背負った「24番」を受け継ぐ。日ごろから連絡を取り、アドバイスを送ることもある。その関根が今季は急成長。関根の活躍なくして第1S優勝はなかった。

 レッズランドは05年に浦和が地域に根ざした総合型スポーツクラブを形成する一貫として創設した。今回「9」が刻まれる人工芝以外にも天然芝ピッチやテニスコートもある。クラブ幹部は「新たに来られた方が“この9の意味は何ですか”と質問された時に“実は原口の移籍金で…”と答える。そうやって、ずっと受け継がれていけば」。赤い悪魔の新たな黄金期を予感させる。

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