Ｃ大阪、フォルランに贈る白星！長谷川アーリア「花添えられた」

＜Ｃ大阪・徳島＞前半、決勝ゴールを決める長谷川アーリア（右）

Ｊ２第１９節 Ｃ大阪１―０徳島

（6月21日 金鳥スタ）
　去りゆく助っ人に贈る白星だ。リーグ戦１１試合が各地であり、Ｃ大阪はホームで徳島に１―０と勝利。試合後、退団セレモニーに臨んだ元ウルグアイ代表ＦＣディエゴ・フォルラン（３６）に惜別の１勝をプレゼントした。

　退団するフォルランのラストマッチを、Ｃ大阪が勝利で飾った。０―０の前半２４分、日本代表ＭＦ山口の縦パスを受けた長谷川が前を向き、ゴールまで約２０メートルの距離から右足でミドル弾。「ディエゴを送り出す試合で、勝って花を添えられて良かった」。背番号５は得点後にスタンドに向かって右手を上げ、エースと喜びを分かち合った。

　開幕から３勝３分けと好スタートを切りながら、その後は黒星が先行し低迷。徳島戦に向けたミーティングで振り返ったのが、今季初勝利を飾った３月の大宮戦（２―１）の映像だった。「いい距離感で守るシーンも見たし、きょうは後ろからつないでいく意識を持っていた」とＤＦ山下。原点に立ち返り、１点リードも守りきった。

　これで７位に浮上。プレーオフ出場圏内も迫り、Ｊ１自動昇格圏の２位金沢とも勝ち点６差に縮まった。ただ、連勝は４月から遠ざかっているだけに、長谷川は「次も勝たなくちゃ意味がない」と気を引き締めた。カカウ、フォルランという世界的ＦＷが抜けたＣ大阪が、ここから再出発を図る。