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松本MF石原、後輩の活躍刺激に公式戦ホーム初勝利狙う

[ 2015年4月22日 05:30 ]

右サイドを駆け上がる石原

ナビスコ杯予選リーグA組 松本―広島

(4月22日 松本)
 松本は21日、松本市内で非公開練習を行い、22日のナビスコ杯ホーム広島戦に備えた。3月にケガをし、広島戦を復活の場とすべく燃えているのがMF石原崇兆(22)だ。18日の山形戦でリーグ戦初スタメンを飾った“後輩”MF前田直輝(20)の姿から刺激を受けた男が、今季公式戦でのホーム初勝利へ躍動する。

 同じ若手シャドーの活躍を力に変える。3月22日の清水戦で出場も、翌日の練習試合で右太腿裏を故障し戦列を離れていた石原。約3週間ぶりにベンチ入りした18日の山形戦では、2つ下の後輩・前田がリーグ戦初先発した。「応援しているし、点を獲ってもらいたかった。(前田の)活躍している姿は刺激になる」と、ゴールへ向かう後輩の姿を眺めていた。

 同じポジションを争うライバルだが、2人の仲は良い。練習終了後に後ろから抱きついてくる前田をあしらう姿はよく見られる。「(前田は)後輩なんですけどね。目をつむってやってます」と笑った。

 2人の同時先発は、3月18日のナビスコ杯鳥栖戦のみで、リーグ戦ではまだ実現していない。反町康治監督(51)は「(前線で)時間をつくりたいときは前田、スピード重視の時は石原。(起用するかどうかは)その都度考えている。2人とも相手の脅威になれる」とその潜在力を高く買っており、2人の頑張り次第では今後、“2シャドー同時先発”という機会もありそうだ。石原は「リーグ戦でも(同時先発が)できたらいい。連係のやりやすさはあるし、いい攻撃ができると思う」と、気心の知れた者同士ならではの攻撃に自信を見せた。

 リハビリ期間を利用して肉体も進化。「上がってきて、また故障したら意味ない」と、痛めた太腿裏と比べ弱かった太腿の前側の筋肉をトレーニング器具で鍛え上げた。故障の再発を防ぐと同時に、「踏み込む力が強くなる」と素早い攻守の切り替えに資する効果も狙った一石二鳥トレとなった。

 リーグ戦でのスタメン出場を目指す背番号20。そのためにも、まずはナビスコ杯で結果が欲しいところだ。ケガ明けで、ベンチスタートもありえるが、「(常に)出たらやってやろうって気持ちでやっている。少ない時間でも攻撃のチャンスをつくりたい」。強豪・広島に対し、帰ってきたスピードスターが力を発揮する。

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