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元気 12戦目のブンデス1号に笑顔「やっと結果残せました」

[ 2015年3月16日 05:30 ]

シャルケ戦の後半、ブンデス初ゴールを決めたヘルタFW原口(AP)

ブンデスリーガ第25節 ヘルタ2―2シャルケ

(3月14日)
 ヘルタ・ベルリンのFW原口元気(23)が欧州移籍後リーグ初得点を挙げた。本拠地シャルケ戦で途中出場し、1―1の後半37分に右足で得点。試合は引き分けたが先発奪回、そしてバヒド・ハリルホジッチ監督(62)率いる新生ジャパン入りへ向けて大きなアピールとなった。ヘルタのMF細貝はベンチ外。シャルケの内田はベンチ入りしたものの、出番はなかった。
【ブンデスリーガ動画 順位表 原口 日程と成績 細貝 日程と成績】

 元気いっぱいの笑顔がはじけた。後半37分、シュートをシャルケGKがはじいたところを誰よりも早く反応。右足で押し込んだ。昨年6月に浦和から移籍。リーグ出場12試合目で、やっと待望の1発が出た。

 「今日はいろんな人に感謝したいです。やっと結果出せました。これからもっともっと」

 試合後は約2カ月ぶりにツイッターを更新。短いコメントながら、1月から飼い始めた愛犬ラブラドルレトリバーとの“ほっこり”2ショット写真で喜びに浸った。

 苦難の日々だった。デビュー戦のドイツ杯ビクトリア・ケルン戦で1得点を挙げたが、その試合で右肩を負傷。アギーレ前監督の初陣だったウルグアイ戦に招集されていたが辞退せざるを得なかった。復帰後はポジションを奪い返すことができず、途中出場の連続。2月にダルダイ監督になってからは、この日の後半24分からの出場までは5試合連続でプレー機会を与えられなかった。そんな中で結果で自らの価値を証明した。

 昨年末に一つの転機があった。日本代表DF長友の体幹トレーニングで知られる木場克己トレーナーのイベントにゲストで出席。「自分はフィジカルや走力がまだまだ足りない。特にスプリント回数。このオフから取り組みたい」と気づき改善に意欲を示していた。リーグ初得点は、まさに一瞬の速さが呼び込んだものだった。

 12日にハリルホジッチ監督がA代表指揮官に就任した。13年の東アジア杯を最後に日本代表からは遠ざかっているが、持っている能力は高い。結果を出し続ければ、ハリルホジッチ監督の目にも留まるはず。「15年は“行くぞ”というのを見せたい。挽回していく」と話していた原口の巻き返しはここからだ。

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2015年3月16日のニュース