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玉田 名刺代わり芸術FK弾!セレッソ救った初白星呼ぶ2発

[ 2015年3月16日 05:30 ]

大宮に勝利し、サポーターの声援に応えるC大阪FW玉田

J2第2節 C大阪3―1大宮

(3月15日 ヤンマー)
 開幕戦を迎えたC大阪は大宮を3―1で下し、今季初勝利を手にした。新加入のFW玉田圭司(34)が先制と勝ち越しの2得点を挙げる活躍。体調不良だったFWカカウ(33)も後半から今季初出場を果たすなど、前線のタレントたちが勝利に貢献した。
【試合結果 J2順位表 得点ランキング】

 名刺代わりのスーパーゴールが、C大阪に今季初勝利をもたらした。後半39分に同点に追いつかれ、引き分け濃厚で迎えた同45分。新加入の玉田がファウルを受けてFKを獲得すると、カカウに「(自分が)蹴りたい」と伝えキッカーの位置に入った。ゴールまでの距離は約25メートル。左足から放たれた美しい弾道は、壁5枚を超え、バーに当たりながらゴールへと吸い込まれた。

 「遠かったけど、感覚的に蹴れそうかなと思った。ホーム開幕戦だったし、絶対に勝ちたいっていう気持ちがゴールにつながった」

 後半8分にはFW関口のパスから抜け出し、GKとの1対1を沈めて今季初得点。決勝点となったFK弾を含め、2発でC大阪のサポーターに存在価値を証明した。

 9年間在籍した名古屋を戦力外となり今季から加入。米MLSへの移籍などを模索しながら、2度もW杯に出場したストライカーが最終的に選んだのがC大阪だった。「J2っていうのは関係なくて。セレッソからのオファーだったから、自分は来た」。自らが志向するのは、パスをつなぎ主導権を握るサッカー。それができる環境だったからこそ、名古屋時代から大幅に年俸が下がっても、最後の決断に迷いはなかった。

 キャンプから外国人3トップが不動の存在だったものの、順調に調整を重ね、開幕から2戦連続先発出場を果たした34歳。今季から指揮を執るアウトゥオリ監督に就任後初勝利も贈った。「早くセレッソの一員になりたかったんで。結果を出すことによって、愛される存在になれるのかなと思う」。J1復帰の原動力となるべく、経験豊富なレフティーは走り続ける。

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