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G大阪、最終節へ決着へ 宇佐美「どんな形でも勝てれば」

[ 2014年11月29日 05:30 ]

練習を終え、鋭い眼光で報道陣の質問に答える宇佐美

J1第33節 G大阪―神戸

(11月29日 万博)
 “最終節のメークドラマ”へ勝つしかない。残り2節となり勝ち点2差で首位・浦和を追う2位のG大阪は29日、万博競技場で神戸と「阪神ダービー」。ホーム最終戦で、FW宇佐美貴史(22)が出場全7試合で得点している好相性クラブからのゴール奪取を誓った。

 “神話”を継続させて逆転タイトルへの道を切り開く。G大阪が神戸を下し、首位の浦和が引き分け以下なら今季初の奪首となる一方、ドローか負けなら終戦もある大一番。吹田市内での非公開調整を終えた宇佐美は「どんな形でもいいから勝てれば」とストレートな言葉に勝利への執念をこめた。

 神戸戦は初出場となった10年7月を皮切りに、出場した全7試合でゴールを決め計9得点。“8戦連発”に注目と期待が集まる中で「いつかは止まると思いますけど、それが次にならないよう何とか頑張りたい。ゴールを取りたいっすね」と記録継続にも意気込んだ。

 相手守備陣の厳しいマークも想定済みだ。「点を取ってきたからこそ注意もされるだろうし、一番警戒されると思いますけど、警戒されない試合なんてない。うまくかいくぐれればいい」とエースの自覚をのぞかせた。

 26日の天皇杯準決勝・清水戦で先制&ダメ押しの2発。公式戦出場8試合ぶりの得点で心身ともに上向いた。中6日の相手に対し、中2日と条件的には厳しい。それでも「疲れはありますけど、ずっとこのテンポでやってきた。恐れはない」と言い切った。

 今季ホーム最終戦を、サポーターも全力で後押しする。チケットはすでに完売。「(前節の)浦和戦も大事だったけど、浦和に勝ったことでヴィッセル戦も、さらに大事になった。優勝の可能性が高まるのか、変わらないのか、なくなるのか。気持ち良く最終節を迎えられるようにしたい」

 得点した今季公式戦は12勝2分け。不敗神話を誇るエースがリーグ制覇と3冠の夢、そしてサポーターの期待を背負い、「聖地」と公言する万博のピッチに立つ。

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2014年11月29日のニュース