×

小野 13日全体練習合流 次節前倒し復帰へ“第一関門”突破

[ 2014年11月13日 07:55 ]

古辺フィジカルコーチ(左)と話す小野

 コンサドーレ札幌のMF小野伸二(35)が12日、札幌・宮の沢での練習で古辺フィジカルコーチのチェックを受け、13日からの全体練習に合流できる見込みとなった。これで次節15日の福岡戦(レベスタ)での前倒し復帰に向けてまずは第一関門を突破。逆転プレーオフへ向けて厳しい状況に追い込まれているチームの切り札となるため、メンバー入りを目指す。

 全体練習を横目に、足踏みを続けてきた小野が、復活への階段を一段上がった。練習ではウオーミングアップはチームに加わり、戦術練習が始まると別メニューとなった中で古辺フィジカルコーチの下、主将のMF河合とコンディションをチェック。ボールを使った細かい動きを繰り返したが、痛めている左膝について小野は「痛みは大丈夫だったし動きに怖さはなかった。あとは明日チームに入れなければ(福岡戦は)欠場になってしまうので」と13日の全体練習合流を見据えた。

 負傷後、別メニュー調整を続けてきた小野の実戦復帰は、本来なら福岡戦を回避して翌16日に予定している札幌U―18との練習試合で試運転。今季最終戦の磐田戦(札幌ドーム)というのが流れだった。小野自身も「最終戦は確実に行けると思う」と話しているが、チームはここにきて下位相手によもやの2戦連続ドロー。残り2戦で6位山形との勝ち点差4。福岡戦の結果次第でプレーオフ進出の可能性が消滅する崖っ縁に追い込まれた。

 負傷者が多い中でバルバリッチ監督は「どういうメンバーで行くかは決めていない」と話したが、13日の状態次第では、豊富な経験と高い技術を持つ小野がメンバー入りする可能性が高くなった。

 右太腿を痛めた8月25日の栃木戦以来の復帰について「残りは2試合。もちろん行きたいが、あとは監督が決めること」と慎重に言葉を選んだ小野。奇跡の逆転プレーオフへ。このままシーズンを終わらせるわけにはいかない。

続きを表示

この記事のフォト

2014年11月13日のニュース