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A代表“秘密兵器”だ!20歳久保 11月に飛び級招集も

[ 2014年10月25日 05:30 ]

ナポリ戦の前半、競り合うヤングボーイズの久保(右)

EL1次リーグI組 ヤングボーイズ2―0ナポリ

(10月23日)
 スイスのヤングボーイズに所属するFW久保裕也(20)が11月の親善試合で日本代表に招集される可能性が浮上した。日本サッカー協会がリオデジャネイロ五輪出場を目指すU―21代表招集を含めて調査を進めているもようで、協会からクラブ側に接触があったことが判明。23日に行われた欧州リーグ・1次リーグのナポリ戦で先制アシストを記録した男が、日の丸戦士として日本に凱旋する可能性が高まってきた。
【日本代表日程 久保 日程&成績 EL動画 I組順位表】

 ザッケローニ前監督時代の12年2月に史上2人目の高校生A代表となった逸材が、再び日の丸のユニホームに袖を通す日が近づいてきた。ヤングボーイズ関係者によると、最近になって日本協会スタッフからクラブに接触があり、今後の代表活動などについて説明があったという。A代表のアギーレジャパンとリオ五輪を目指す手倉森ジャパン。いずれの代表も対象となり得る状況にある。

 アギーレジャパンはここまで4試合で3得点にとどまり、そのうち1点はオウンゴール。決定力不足が変わらず課題となっている。ホンジュラス戦(豊田ス)、オーストラリア戦(ヤンマー)と11月に行われる親善試合の海外組招集レターは26日に送られるが、FW柿谷(バーゼル)やFW田中(スポルティング)は所属クラブで出番が少ない。左右どちらからでも強烈で正確なシュートを放つ久保は攻撃的ポジションならどこでも可能。スイス2年目の今季は負傷離脱もあってリーグ戦6試合2得点にとどまるが、外国人選手に当たり負けしないプレーで存在感は増し、アギーレ監督の抜てきも考えられる。

 また6大会連続五輪出場を目指す手倉森ジャパンは9月のアジア大会で準々決勝敗退。低迷を救うストライカーの存在は不可欠だ。来年3月にはリオ五輪アジア1次予選が集中開催。五輪予選は各国協会に選手を拘束する権利がないためクラブとの交渉が必要になってくるが、同時期はA代表の国際Aマッチデーと日程が重なっており、久保を招集しやすい状況にある。

 久保は23日の欧州リーグ・ナポリ戦でトップ下として先発し、後半7分に相手DFと競り合いながら後方のFWオアロへ絶妙なパス。決勝点をアシストして金星を演出した。試合後は「なぜ前半はあんなに個人的ミスが多かったのか…。あり得ない!勝ったけど自分にムカついている」と漏らした。結果を残しても満足せず、さらなる成長を誓うストライカーから目が離せなくなってきた。

 ◇久保 裕也(くぼ・ゆうや)1993年(平5)12月24日、山口県山口市生まれの20歳。中学卒業時に京都U―18入りし、立命館宇治高に入学。10年に2種登録でトップチームに昇格し、11年にJ2でJリーグデビュー。U―16から各年代の代表に招集され、A代表は12年2月に初招集。13年にヤングボーイズへ移籍した。J通算66試合18得点、スイスリーグ通算40試合9得点。1メートル78、72キロ。利き足は右。

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2014年10月25日のニュース