×

本田、今度こそ決める!5戦3発ドーム男 精度上がる“得意舞台”

[ 2014年10月14日 06:03 ]

シンガポールのナショナルスタジアムでブラジル戦を前に軽快な動きを見せる本田

国際親善試合 日本―ブラジル

(10月14日 シンガポール)
 王国ブラジルの胸を借りるだけで終わるつもりはない。本田は新潟合宿中に「やるからには勝ちたい。ジャイアントキリングになる可能性を探らないと」と力強く宣言。13日の試合会場での最終調整後はリラックスした表情で「お疲れさまです」とだけ言い残し、スタジアムを後にした。

 追い風となるデータがある。舞台となるナショナルスタジアムは開閉式の屋根付きスタジアム。本田は豊田スタジアムで開催された10年3月3日のアジア杯予選バーレーン戦でヘディングシュートを決めたが、開閉式の屋根を閉じたスタジアムでの試合は過去5試合3得点。ゴールに限らず、強風や雨など自然現象に左右されない環境なら、本田がキッカーを務めるFKやCKを含めて精度が高いキック力を遺憾なく発揮できている。

 アギーレジャパンではまだ無得点。新生代表での初勝利を手にしたジャマイカ戦ではGKとの1対1の決定的チャンスを外した。「それが今の実力」と反省を口にしたが、このまま終わる男ではない。惨敗を喫したW杯ブラジル大会後には3つの改善テーマを掲げ、その一つに「強みの最大化」を挙げた。そしてACミランでは代表合流直前だった4日のキエーボ戦で25メートルのFK弾。左足の精度は増している。

 ナショナルスタジアムは芝生が荒れているが、この日はパス回しで入念に確認。感触はつかんだ。あとは“ドーム男”の本領を発揮するだけだ。

続きを表示

この記事のフォト

2014年10月14日のニュース