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武藤 鮮烈ミドル!ポスト直撃も際立った存在感“通用する”

[ 2014年9月6日 05:30 ]

<日本・ウルグアイ>後半、武藤が強烈なミドルシュートを放つ

親善試合 日本0―2ウルグアイ

(9月5日 札幌D)
 22歳の慶大生FW武藤がデビュー戦で存在感を際立たせた。後半43分、一度はボールを失いながら、すぐに奪取し、ゴールまで約20メートルの位置で左足を振り抜いた。「軌道はイメージ通りだった」。強烈なシュートは左ポストを直撃。92年Jリーグ発足後の最年少デビュー弾はならなかったが、札幌ドームはこの日最高のボルテージに包まれた。

 デビューの瞬間は後半13分に訪れた。皆川と代わり3トップの左に入った。「やっぱり(日本代表は)重みがある。緊張して硬かった」と振り返った通り、ボールが足につかない場面もあった。36分には本田の右サイドからの左クロスをファーサイドでトラップミス。だが、ここからが武藤の真骨頂だ。「次は決めてやろうと思っていた」。ミスを恐れず強い気持ちでプレーし続け、強烈なミドルシュートにつなげた。

 初めてプレーした本田や岡崎との融合もスムーズだった。後半27分には本田からの縦パスを受け岡崎と、35分には吉田の縦パスを受けて本田とのワンツーを狙った。ともに相手DFに阻まれたが「(本田)圭佑さんや岡崎さんの動きは、代表の試合でテレビ越しで見ていたのでイメージはあった」と手応えを示した。

 アギーレ監督の評価も高かった。「武藤は若いが恐れを感じないプレーがいい。きょうが彼の素晴らしいキャリアのスタートだ」と絶賛。今後も日本代表に招集し続けることを示唆した。「“通用する”じゃないですけど、次から自分の良さを出していけると思う」と武藤。プロ1年目の今季、一気にブレークしたFC東京のプリンスが、アギーレジャパンにも新風を吹き込んだ。

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