経験不足を露呈…坂井　トラップ失敗→失点「あっという間」

＜日本・ウルグアイ＞前半、カバーニ（右から２人目）に先制ゴールを決められ、肩を落とす坂井（15）ら日本イレブン

親善試合 日本０―２ウルグアイ

（9月5日 札幌Ｄ）
　経験不足をいきなり露呈した。前半３４分、最終ラインでボールを受けようとした坂井は猛チャージをかけた相手の勢いに押されてトラップに失敗。ボールを奪われて最後はカバーニに先制点を決められた。初招集でいきなりセンターバックの左で起用されたものの、世界との差を痛感。「あっという間だった。迷わずもっとシンプルにいけば良かった。スピードが上がった」と相手の速さにぼう然とした。

　５月に慢性へんとう炎の手術を受けるなど、今季リーグ戦の出場はわずか４試合のみ。リカルドＧＫコーチが視察した８月２３日の大宮戦でアピールし守備陣のサプライズ招集として驚かせたが代表デビュー戦のこの日は大きなミスで注目を集めてしまった。
　後半も２５分の２失点目を防げなかった一方で、気持ちの余裕を取り戻しフル出場したことに手応えを口にする。「１対１やセットしての守備ではそんなに崩されなかったし、そこはプラスに捉えたい」。左利きのセンターバックは新生日本代表にとっても大きな武器。苦い経験を経て、抜てきした指揮官の期待に応える。