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既に招集リスト!アギーレ監督 初陣から“オレ流”メンバー

[ 2014年8月16日 05:30 ]

ウルグアイ戦に向け招集リストを作成しているアギーレ監督

 日本代表のハビエル・アギーレ新監督(55)が初陣となる9月5日のウルグアイ戦(札幌ド)と同9日のベネズエラ戦(日産ス)に向け、既に招集メンバーリストを作成していることが判明した。来日前からJリーグの試合を数多くチェック。15日に都内で行った初のスタッフ会議でも、新戦力を含めて20~30人の代表候補選手の名前を挙げたという。今月下旬に発表される新生日本代表の顔触れに注目が集まる。

 アギーレ新監督の情報量に、9月から技術委員長に就任することが内定している霜田技術委員も舌を巻いた。15日にアギーレジャパン初となるスタッフ会議を開催。約4時間に及んだ会議後に取材に応じた霜田委員は、9月に新監督の初陣として行われる親善試合の招集メンバーについて「監督が自分で選ぶだけの情報量を十分に持っているなあと感じた」と目を丸くしながら明かした。

 霜田委員によると、アギーレ監督に対しては11日の来日前にJリーグ再開後から3節分の全試合の映像を送っていたという。ただ、新監督はその27試合に飽き足らず、友人やインターネットから他の映像も独自に入手。W杯ブラジル大会アジア予選もほとんどチェックし、この日のスタッフ会議では「W杯に出場した選手も含め、20~30人の名前を挙げた」という。

 ザッケローニ前監督は「自分の色は徐々に出す」と10年10月の初陣(アルゼンチン戦、韓国戦)では前代表メンバーを中心に招集。だが、アギーレ監督は既に多くの日本人選手の特徴を把握しており、初陣からいきなり独自色満載のメンバー構成になりそうだ。選考では各選手の振る舞いや態度も重要視しているようで、霜田委員はさらに「走れない、戦えない選手はだんだん入れなくなってくるという気はします」との見通しを語った。

 アギーレ監督は16日、浦和―広島戦を初視察する予定。今後もスタッフを含め、できるだけ多くの試合を視察する予定で、直接スタンドに足を運べなかった試合は自宅で映像チェック、さらにスタッフミーティングも頻繁に行う方針という。週明けにも新居への引っ越しも完了する見通し。アギーレジャパンが4年後のW杯ロシア大会に向け、本格始動した。

 ▽日本代表監督・初陣の選手選考 ベースが定まっていない初陣は前監督が使った選手を引き続き招集することが多いが、オシム監督はいきなり独自色を出した。06年W杯ドイツ大会後に就任し、同年8月のトリニダード・トバゴとの初陣メンバー19人にW杯組はわずか4人。川口、駒野、坪井、三都主だけだった。また98年9月就任のトルシエ監督は初招集22人のうちW杯フランス大会組が17人。02年7月就任のジーコ監督はW杯日韓大会組16人を初招集22人に入れた。10年8月就任のザッケローニ監督も同10月の初陣の際は初招集25人のうち14人がW杯南アフリカ大会組だった。

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2014年8月16日のニュース