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ネイマール プロ通算200号!4発大勝ゲームに“華”

[ 2014年6月5日 05:30 ]

パナマとの親善試合でプロ通算200得点を記録したネイマール(AP)

 ブラジル代表は3日、ブラジル・ゴイアニアで親善試合パナマ戦に4―0で快勝した。FWネイマール(22=バルセロナ)は前半27分に先制点をマークするなど1得点1アシストと活躍。開幕まで10日を切った64年ぶりの自国開催に向け、優勝を義務づけられている王国のエースが準備を整えた。ブラジルは6日にセルビアと親善試合を行い、12日にクロアチアとの開幕戦を迎える。

 ブーイングの嵐を称賛の嵐に変えた。開始直後から格下に手をこまぬくセレソンに、サポーターが容赦のないやじを飛ばす。異様な雰囲気の中、迎えた前半27分だった。約20メートルのFKを任されたネイマールが右足を振り抜くと、弧を描いた弾道は高い壁を越え、ゴール左隅に吸い込まれた。

 「ブーイングしていたけど、ファンはもう少し我慢強くなってほしいね。主導権を握ったらゴールも生まれたしね」

 サントスでプロデビューして以来、クラブ、代表を含めて記念すべき通算200得点目となる一撃。16歳からプロとしてファンを魅了してきた男は注文も忘れなかった。

 後半2分にはバイタルエリアでゴールを背にしてロングパスを受けると左右にディフェンスを引きつけたところでヒールパス。左サイドを走り込んだフッキの3点目をアシストし、続く4点目の起点にもなった。「最初の20分間は攻守の切り替えに問題があった」と話したフェリペ監督も背番号10については「毎日何か違うものを見せてくれる」と激賞。4月に痛めた左足の影響を、みじんも感じさせなかった。

 64年前の自国開催決勝リーグ最終戦でウルグアイに敗れたネガティブなジンクス、前回大会経験者が5人しかいないメンバー構成などあらゆる不安要素が語られる中、ネイマールは言った。「子供の頃からずっとプレッシャーを受け続けていた。だから準備はできているよ」。22歳の怪物には、栄冠への道筋がはっきりと見えた。

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2014年6月5日のニュース