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【出場国チェック・C組】イタリア 悪童バロテッリで“死の組”突破だ

[ 2014年6月3日 11:10 ]

イタリア躍進のカギを握るバロテッリ(AP)

 今季の欧州CL、16強による決勝トーナメント1回戦で全滅したイタリア勢。国内リーグの低迷は国内組で占める代表と無縁ではない。ただW杯で優勝4度、12年欧州選手権でも前評判を覆す準優勝と、ここ一番の強さは折り紙付き。快進撃があっても不思議ではないが、鍵を握るのは、やはり悪童FWバロテッリということになる。

 振り返れば欧州選手権は準決勝ドイツ戦で2得点するなどバロテッリの活躍なくして準優勝はなかった。伝統のカテナチオと5度目のW杯となるGKブッフォンで守りを固め、MFピルロの芸術的パスで前線にボールを入れるスタイルは対戦相手にとって脅威。バロテッリが徹底マークに遭うのは必至で、キレることなくプレーできる保証はないが、メンタルが安定すればゴールが期待できる。1次リーグ初戦で対戦するイングランドを早くも「優勝候補と思っていない。いい選手はいるけど、俺たちのライバルじゃないね」と挑発している点は気になるが…。

 守備的な伝統の中で新たな攻撃スタイルを確立したプランデッリ監督。その象徴がバロテッリでもある。骨折でMFモントリーボを欠くのは痛いが、その穴をも埋める力が23歳の悪童にはある。

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2014年6月3日のニュース