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ザックジャパン3段階熟成 これが必勝合宿プランだ!

[ 2014年5月16日 08:15 ]

SAMURAI BLUEカラーのアウディ限定車を前にザッケローニ監督が笑顔を見せる

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)が15日、W杯ブラジル大会までの強化プランを明かした。東京都内で取材に応じ、21~25日の鹿児島・指宿合宿では(1)体力、29日~6月6日までの米国・タンパ合宿では(2)スピード&対戦国対策、6月7日に移動するブラジルのベース基地サンパウロ州イトゥでは(3)総仕上げを行う方針を示した。緻密な3段階熟成で指揮官は周囲の大きな期待に応えるつもりだ。

 ザッケローニ監督の頭には計算し尽くされた必勝パターンが描かれていた。大きなだ円形の机を囲むようにして並べられた椅子に「まるで閣僚会議みたいだね」と冗談を言いながらどっかり座ると、終始リラックスした表情で対応。約1カ月後に迫ったW杯までの強化プランの全貌を明らかにした。

 (1)体力強化 チームは21日、鹿児島・指宿で合宿をスタートする。指揮官は「最も厳しい、負荷のかかるフィジカルトレーニングを継続的にやる」と断言。主に体力を強化する方針を示した。指揮官は以前、「選手によってバラツキがあるので、個々にふさわしいトレーニングも行う」と話していた。場合によっては、レベルに応じたグループに分かれて緻密な体力強化が行われることになる。

 (2)スピード&相手対策 日本が1次リーグを戦う3会場はいずれも高温多湿のため、29日からは暑熱対策として選択した米・タンパに場所を移す。暑さへの順応はもちろんだが、指揮官は「ここではインテンシティーも加えたい」と説明した。インテンシティーとは、指揮官が試合中チームに常に求めるキーワードで「連動する積極的な動き」という意味。体力づくりを終えれば、次は日本のパスワークを支えるスピードの強化へとステップを踏む。また、「ここから相手対策もやっていく」と明言。6月14日の初戦コートジボワール戦を見据えたトレーニングも開始する。

 (3)総仕上げ 初戦まで1週間に迫った段階で移動するベース基地では当然、最後の総仕上げを行う予定。「タンパ同様に相手対策も引き続き行う」と対戦国を想定しながら戦術面を詰めていく。指揮官は「イトゥではどういった形で我々の目指すサッカーを繰り出せるのかをやりたい」と話した。

 日本代表が華麗なサッカーを見せた試合は常にフィジカルコンディションが整っていた。それだけに合宿では綿密な調整を行う。「相手の出方を見るのは好きじゃない。こっちから仕掛ける試合をしたい」。ザッケローニ監督は「ファンの夢がしぼむのではなくさらに膨らむ戦いを見せたい」とサッカー王国での躍進を力強く誓った。

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2014年5月16日のニュース