ボバン氏が辛口批評 本田は「10番タイプじゃない」

[ 2014年1月22日 05:30 ]

かつてACミランで活躍した元クロアチア代表のMFボバン

 かつて同じ10番を背負ったACミランのレジェンドが、日本代表MF本田圭佑(27)について語った。元クロアチア代表MFズボニミール・ボバン氏(45)がスポニチ本紙の独占インタビューに応じ、本田の適正ポジションなどについて語った。歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られる同氏は厳しい評価を下したが、一方で潜在能力は認めた。名門の「10」の重みを知るからこその言葉だった。

 ――ベローナ戦で本田がリーグ初先発したが。

 「本田のことは前からよく知っている。だから別にベローナ戦を見なくても評価はできたよ」

 ――加入後の評価は?

 「CSKAモスクワでは主軸だったけど、ミランは別次元。本田はよくサッカーを知っている。でも、今のミランを劇的に変えられるとは思わないね。チームに貢献するだろう。でも今のミランは、強かったかつてのミランではない。それに、彼は本当の10番タイプじゃない。本当の10番はMFで、DFと前線をつなぎ合わせる、チームにとって不可欠な存在であるべきなんだ」

 ――あなたの思う本田の適正ポジションは?

 「私はどちらかというとFWに近いタイプと見ている。4―3―3システムのサイドアタッカーがベストだ。セカンドトップもできると思うけど、今のチームではセカンドトップはカカーがやるべき。正直言ってセカンドトップなら本田よりカカーの方が上だね」

 ――本田にとってベストは4―3―3?

 「そうだね。彼は足元の技術はしっかりしている。良いクロスも持っているし、サイドアタッカーの能力がある。でも、本田がそこでプレーするには、チームが超攻撃的で、常に敵陣でプレーする必要がある」

 ――詳しく言うと?

 「彼に運動量を求めるとかなり苦しむリスクがある。フィジカル面でエルシャーラウィ(イタリア代表FW)のように、本田はサイドの全エリアをカバーできるタイプではない。本田が入ったチームは、チーム全体が常に高い位置を保つ必要があるんだ」

 ――とはいえまだ良くなる余地はありますね?

 「もちろん。彼には時間を与えないとね。強いパーソナリティーを持っているし、これはミランのユニホームを着て、サンシーロでプレーする上でとても重要なことだ」

 ――本田獲得は商業面の意味合いが強いと言っている人もいますが。

 「おそらくそういうプラス面もあるだろう。技術的な要素もあるだろうけど、クラブは日本でビジネスを広げたいと考えてると思うよ。本田は昨夏に移籍できずに約半年間、待つことを強いられた。10番を与える選手なら、シーズン最初に獲得すべきだった。さっきも言ったけど、彼は10番タイプではないし、そもそも今のチームに本当の10番タイプはいない」

 ――本田の長所は?

 「パーソナリティー、最高レベルの左足、視野の広さ、高い技術、そしてシュート力も良いものを持っている」

 ――短所は?

 「スピードがそれほどないね。ダイナミックなプレーの中で、彼のプレースタイルはちょっとブレーキになる。現代サッカーにおいて、高いレベルを目指すなら、ダイナミックなプレーは欠かせない要素となるからね」

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