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柿谷 J1昇格の古巣徳島と“決別” Vのためにも私情断つ!

[ 2014年1月22日 08:20 ]

練習前、ポポヴィッチ監督(右)に声を掛けられ、談笑するC大阪FWの柿谷

Jリーグ 開幕2節対戦カード決定

 Jリーグ14年シーズンの開幕2戦目までの対戦カードが21日、発表され、初優勝を目指すC大阪は3月1日に広島とホーム長居で、同8日にアウェーで徳島との対戦が決まった。FW柿谷曜一朗(24)にとって、徳島は自身を見直すきっかけになった思い出深いクラブ。しかし、敵と味方に分かれる今季は私情を断つことを誓った。

 ステージを同じくする以上、私情を挟むつもりはない。開幕2戦目にいきなり徳島と対戦することが正式決定。「敵になるわけですから。応援できる立場ではない。一緒に優勝を争う立場になるんで」。柿谷は淡々と思いを口にした。

 代表FWにとって徳島は再生の地だ。香川(マンチェスターU)らの台頭で出場機会を失っていた09年6月、C大阪から徳島へ移籍。当時の新天地は前年まで3年連続でJ2の最下位に甘んじていた、まさにどん底だった。天才児はサッカー人生で初めて味わう挫折に腐りかけていたものの、中田強化部長ら周囲のサポートを受けてかつての輝きを取り戻し、12年にC大阪に復帰すると日の丸のエース候補となるまでに成長した。

 それだけに今も思いは強い。昨年12月1日のJ1昇格プレーオフ準決勝・千葉戦には鳴門のスタジアムまで応援に駆けつけ、スタンドで声援を送った。8日の決勝・京都戦はクラブのファン感謝デーがあったため観戦を断念したものの、代わりに家族が国立競技場に行って昇格を後押しした。

 しかし新シーズンが始まれば感慨にふけっているヒマはない。視線の先にあるのは、C大阪に初のタイトルをもたらすことだけ。「ACLがあるのでそこに合わせたい」と、まずは2月25日のアウェー浦項戦へと照準を合わせる。そして初戦の広島、2戦目の古巣を叩き、開幕ダッシュを決めてみせる。

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2014年1月22日のニュース