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シードルフ新監督初陣 本田はトップ下でリーグ初先発へ

[ 2014年1月19日 05:30 ]

練習するACミランの本田。右はシードルフ新監督

 ACミランの日本代表MF本田圭佑(27)が19日(日本時間20日午前4時45分)にホームで行われるベローナ戦で、トップ下としてリーグ初先発することが濃厚となった。18日にミラノ郊外で行われた練習で主力組に入り、4―2―3―1の2列目の中央に入って連係を確認した。17日には元ACミラン監督で現ロシア代表のファビオ・カペッロ監督(67)が練習を視察。本田の能力を高く評価した。

 シードルフ新監督が描く“攻撃の中心”はホンダだった。18日に冒頭だけ公開されたミラネッロでの練習で、19日のベローナ戦に向けたフォーメーションを確認。布陣は4―2―3―1で、注目の本田は2列目の真ん中に入り、左にカカー、右にロビーニョと元ブラジル代表コンビを従える形になった。本田が公式戦初先発した12日のイタリア杯5回戦スペツィア戦は4―3―2―1の2列目だったが、新指揮官の初陣で新布陣のトップ下で先発することがほぼ確実となった。

 練習に先立ってシードルフ新監督が、ミラネッロでベローナ戦の前日会見を行った。1時間を超えた事実上の就任会見で、本田について直接は言及しなかったが、本田ら前線のタレントを生かした攻撃サッカーを目指すことを明言。「4―2―3―1というシステムよりも、どういう選手がいて、どういうサッカーをさせたいかという哲学が重要。局面を変えられる能力のある選手が特に前線にそろっている。攻撃にできるだけ人数を割き、自分たちが楽しみ、観客を楽しませるサッカーをさせていきたい」と所信表明した。

 現役時代はミランで2度のリーグ優勝、欧州CLなど数々のタイトルを獲得。10番をつけてトップ下でもプレーしており、本田をサイドではなく中央で起用するのは大きな期待の表れと言える。「選手には歴史や経験を伝えたい。自分がプレーをしていた頃の強さを取り戻したい」。新指揮官は、名門復活へのカギを“トップ下の10番”の継承者に託すことになりそうだ。

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