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岡崎 古巣相手に開幕弾!14日ウルグアイ戦へ弾み

[ 2013年8月12日 06:00 ]

移籍初戦で勝ち越しゴールを決めたマインツFW岡崎

 マインツの日本代表FW岡崎慎司(27)は11日、ホームで行われたシュツットガルトとの開幕戦で勝ち越し点を決め、チームを3―2の白星発進に導いた。昨季まで在籍した古巣相手に恩返しの一撃。シュツットガルトの日本代表DF酒井高徳(22)とのマッチアップを制して14日の親善試合ウルグアイ戦(宮城スタジアム)に弾みをつけた。

【日本代表メンバー】

 左足で打ち抜いた。1―1の後半20分だ。左サイドからゴール前に進入し、絶妙の動きだしで最終ラインの裏に抜けた岡崎が左足で浮き球をトラップ。ゴール右前から時計回りに振り向きざまに左足を振り、DFの股間を抜くゴールを決めた。

 「シュートはふかさないようにした。チームに溶け込むためにも欲しかったゴール」と岡崎。2年半在籍した古巣では昨季25試合に出場しながら先発は11試合で1得点にとどまり、出場機会を求めて今季からマインツに移籍した。巻き返しを期した新天地。「サッカー選手としてリベンジなので。ブンデスでもう一回、自分をつくり直すために一からやる」。意地を見せた男は自身を評価してくれたトゥヘル監督の期待に応え「能力は監督に認めてもらっている。持ち味を出すことだけを考えた」と胸を張った。

 自立を図るため今季から練習で通訳をつけずに独力で周囲とコミュニケーションを取る。入団会見でゴール数という具体的目標は掲げず「一試合一試合に全力をぶつけていく。そういうスタンスでやりたい」と強調。有言実行で結果を出した。

 中盤の左サイドに入った岡崎に対し、相手DF酒井高は左サイドバック(SB)でスタートした。だが、前半21分から右SBにシフトし、日本代表コンビのマッチアップが実現した。その中で岡崎は前半32分にこぼれ球に飛び込んで右足で鋭いシュート、後半26分の守備ではゴールライン際で頭を使ったスーパーセーブと存在感を示した。「シュツットガルトには(昨シーズンは活躍できず)申し訳ない気持ちもある」と複雑な胸中を明かしていた古巣に成長した姿を見せつけた。

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