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岡崎 古巣から開幕弾!酒井高との日本人対決を制す

[ 2013年8月12日 00:41 ]

シュツットガルト戦の後半、移籍後初ゴールを決め、喜ぶマインツの岡崎

ブンデスリーガ マインツ3―2シュツットガルト

(8月11日 マインツ)
 ドイツ1部リーグ開幕節は11日、各地で行われ、マインツの岡崎慎司はホームで昨季まで所属していた酒井高徳のシュツットガルトと対戦。岡崎は左MFとしてフル出場、1―1の同点で迎えた後半20分には勝ち越し点となるゴールを決めチームの勝利に貢献した。シュツットガルトの酒井高は左サイドバックで先発フル出場。自身のミスから失点を許す場面もあり、岡崎とは対照的に不本意な開幕戦となってしまった。

 試合は序盤から激しい攻防が続き、前半14分にマインツが先制する。中央で酒井高からボールを奪ったMFミュラーがそのまま中央突破。ゴール前でDFを1人交わすとGKと1対1になり、右足で冷静にネットを揺らした。

 先制を許したシュツットガルトは同16分、MFトラオレがスローインから右サイドをワンツーで崩し中央へ低い弾道のクロスボールを送る。これをニアサイドに走り込んだFWイビセビッチが右足で合わせ、すぐさま同点に追いついた。

 同21分、シュツットガルトにアクシデントが発生。チーム主将のDFタスチが負傷し途中交代を余儀なくされる。ここでシュツットガルトはDFラウシュを左SBとして投入。酒井高は右SBへ、右SBで出場していたシュバーブがCBへとポジションを変更した。これにより酒井高は右サイドで岡崎とマッチアップすることになった。

 ホームでの開幕戦で勝利が欲しいマインツはその後攻勢に転じる。中盤での華麗なパスワークからFWポルターがGKと1対1の場面を作るがGKに防がれゴールならず。続く同33には岡崎にビッグチャンスが訪れる。右サイドからのクロスボールがペナルティエリア内で味方選手に当たり方向が変わると、ボールは左サイドから中央へ走り込んだ岡崎のもとへ。このボールを岡崎は豪快なスライディングボレーで合わせたが、これも相手GKの好守に阻まれてしまった。

 このチャンスを最後に互いに決定機を作れず、1-1のまま前半は終了。

 後半に入ると試合はペースダウン。勝ち越し点を狙うマインツFW岡崎も酒井高のマークに苦しみボールを受けることが出来ない。しかし、こう着状態となった試合を動かしたのは岡崎だった。後半20分、中央へとポジションをとっていた岡崎が味方のスルーパスに反応、DFラインの裏側へ走りこむと正確なワントラップから振り向きざまに左足でシュート。これが相手DFの股を抜き、GKも反応できず待望のゴールが生まれた。

 1点を勝ち越したマインツだったが、シュツットガルトDFラウシュのフリーキックによりピンチの連続を迎える。2度のフリーキックは味方GKが片手一本でなんとか弾きだす。同26分コナーキックのピンチでは、ラウシュが蹴ったボールを味方DFがクリアするが、このボールが再びラウシュのもとへ流れると右ペナルティエリア外側から直接カーブをかけゴール狙われる。GKはボールを見送り万事休すかと思われたが、ここで岡崎がゴールラインへ飛び込み執念の顔面ブロック。マインツはチーム一丸となって1点を守りきる姿勢を見せた。

 劣勢を耐え続けたマインツは同33分、先制点を決めたMFミュラーが再びネットを揺らし追加点を奪う。その後1点を返されたマインツだったが、3―2で試合終了。ホーム開幕戦を見事に勝利で飾った。岡崎は「点を取りたい気持ちが高まっていたことに気がついた。ホッとしている」と素直に喜んだ。

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