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柏・工藤2発!!守→攻切り替え抜け出しフリー

[ 2013年8月4日 06:00 ]

<柏・鳥栖>前半、ゴールを決め笑顔を見せる工藤

J1第19節 柏2―1鳥栖

(8月3日 柏)
 代表生き残りを誓った柏の工藤がふさわしい結果を出した。14日のウルグアイ戦に向けたメンバー発表へ、最後のアピールの舞台で2得点。前半29分の先制は素早い反応で、後半20分には自陣からつながれたボールを最後に右サイドの角度のない所から冷静に決めた。

 「1点目はクレオとレアンドロがチャンスをつくってくれて自分は流し込むだけ。2点目は大輔(鈴木)のインターセプトからゴールまでの過程がいい感じでした。チームメートに感謝したい」

 謙虚なエースだが、それも90分間集中して走り続け“その瞬間”に備える能力があってこそだ。

 自身とともに東アジア杯で代表デビューした相手FW豊田との代表サバイバル直接対決。代表デビュー弾にアシストなど3得点に絡んだ工藤に対し、豊田は無得点ながら2アシストを記録し、1メートル85の長身や強いフィジカルを生かしたポストプレーで存在感を見せつけた。工藤も「これから代表を引っ張っていく存在になると思う」と実力を認めざるを得なかったが、それでも「彼とはタイプが異なる」と自身の特長を生かしたアピールに意欲。他選手と比べ「ボールを奪った瞬間、守備から攻撃に移る切り替えの速さは通用する」と確信していたという。

 2得点はいずれも速攻の中で流れを読み、素早い動きだしと巧みな位置取りで抜け出してパスを受けた時はフリー。「攻撃に移る時に一段落しては駄目。相手も帰陣が早い」。常に意識している相手より早い一歩目がゴールを呼んだ。

 ウルグアイ戦は欧州組などフルメンバーが招集される。「生き残っていけないという危機感の方が強い。全身全霊で必死にやるしかない」と話していたストライカーが結果を出し、吉報を待つ。

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