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柿谷 屈辱の途中交代…連敗に大ブーイングも「当たり前」

[ 2013年8月4日 06:00 ]

<C大阪・甲府>前半、甲府DF陣に囲まれ、厳しいマークを受ける柿谷

J1第19節 C大阪0―1甲府

(8月3日 金鳥スタ)
 痛恨の敗戦だ。C大阪はホームで下位の甲府に0―1で敗れ、7位に後退した。東アジア杯で得点王となり、注目を集める柿谷曜一朗(23)は1トップで先発出場も、シュート1本と精彩を欠き、後半27分に途中交代を告げられた。

 エースとしての責務を果たせなかった。東アジア杯で得点王に輝き注目を集める柿谷だが、5バックぎみで守る甲府の牙城を崩し切ることができない。失点後の後半27分には今季最短時間での途中交代を告げられ、チームも今季初の2戦連続無得点で7位に転落。試合後には本拠のサポーターから大ブーイングがわき起こった。

 「(ブーイングは)きょうの試合だったら当たり前。ディフェンスは100%でやってくれてたし、それに応えようとゴールを狙ったけど…。途中で交代してチームのためになれなかった」

 前半は悪くなかった。移籍後初先発となったMF楠神らと好連係を築き、42分にはMF南野への絶妙なリターンパスで決定機を演出する。ただ、後半開始から徐々に存在感は薄れていき、終わってみればシュートは前半17分の1本のみ。前節・新潟戦もシュート0本で、レヴィー・クルピ監督は「曜一朗はシュートが少なかったし決定的なパスもドリブルもなかった。だから代えた」と説明した。

 2得点を挙げ東アジア杯優勝を決めた韓国戦を含めれば、7日間で3試合目。「絶好調だし疲れはまったくない」と本人は言い切るものの、後半17分には珍しいトラップミスもあった。自身にとって今季初の4戦連続無得点で、甲府の連敗を「8」で止める不名誉な結果もついてきた。

 「今はもう連係どうこうじゃなくて結果が求められているし、結果がでなかったことが残念。交代は仕方ないし、また練習からアピールしていくだけ」。首位広島との勝ち点差は変わらずも、順位が下の相手にまさかの連敗。優勝を狙うクラブにとって、そしてエースナンバーを背負う柿谷にとって正念場が訪れた。

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2013年8月4日のニュース