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日本サッカー協会 福島Jヴィレッジ復興“シンボル”に

[ 2013年7月12日 06:00 ]

福島Jヴィレッジを視察する北沢理事(右)らの奥では、震災のときに止まったままの掲示板の時計が見える

 日本サッカー協会は11日、福島県楢葉町と広野町にあるJヴィレッジで理事会を開き、「Jヴィレッジ復興サポートプロジェクト」の設置を決めた。同プロジェクトは大仁邦弥会長をリーダーに、7月4日付でJヴィレッジ副社長に就任した上田栄治理事(女子委員長)らがメンバーに就任。大仁会長は「時間がかかるが、やれるところからやる。今までと同じでいいか、新しい形がいいかこれから」と話した。

 会議に先立って出席した全理事が施設内を視察。東日本大震災後には東京電力福島第1原発事故の対応拠点になっており、メーン競技場のピッチには復興関係者の仮設住居が建てられ、スコアボードの時計の針は震災が起きた午後2時46分を指したまま。11面ある練習場も8面が駐車場や資材倉庫として使われ、復旧のメドは立っていない。

 今後は本来のスポーツ施設に戻すことを目指すが、芝の張り替えだけでも2年以上かかるうえに、除染で取り除いた芝の処分や、多額の費用など課題は山積している。

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