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ミラン 今夏の本田獲得へ“暗雲”ロビーニョ残留が濃厚に…

[ 2013年7月12日 06:00 ]

ACミランが獲得を狙っているCSKAモスクワ所属のMF本田圭佑

 日本代表MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)の今夏のACミラン移籍に暗雲が立ち込めた。サントスが10日、ACミランが放出を希望する元ブラジル代表FWロビーニョ(29)との交渉が破談に終わったことを公式サイト上で発表。もう一人の放出候補であるガーナ代表MFケビン・プリンス・ボアテング(26)にも正式オファーは届いておらず、本田獲得資金を得られなくなる可能性が高くなった。その場合、移籍は来年1月へと先送りされる。

 今夏の移籍を目指す日本のエースに思わぬ“障害”が立ちはだかった。ACミランは本田獲得資金を捻出するため、ロビーニョをサントスへ放出するべく交渉を行っていた。しかし、サントスが10日、公式サイトで「金額と条件面で合意することは不可能だった。移籍金と選手への給与はブラジルの現状とはかけ離れていた」と交渉の打ち切りを発表。9日にはクラブ間で合意したと一部のブラジル紙が報じたが、移籍金に加え、サントス側が減額を求めてきたロビーニョの高額年俸がネックとなり、物別れに終わったようだ。

 ACミランのガリアーニ副会長は「ブラジルの移籍市場は20日まで開いている」と依然、放出する構えを崩していないが、残された時間は多くはなく現実的には厳しい状況だという。ロビーニョが残留した場合、移籍金も入らず、400万ユーロ(約5億2000万円)を超える年俸を支払うため、CSKAモスクワ側に支払う本田の移籍金の捻出は難しくなる。

 一夜明けた11日、新たな動きがあった。衛星テレビ局スカイ・イタリアが、本田の代理人である兄・弘幸氏、仲介役の大物代理人ブロンゼッティ氏がミラノ市内にあるACミランのオフィスを訪れ、ガリアーニ副会長と交渉を行っていると報じた。同局は「今夏の移籍を実現するために会談を行っている」と伝えており、ACミランと本田側は直接会談であくまで今夏中の移籍の可能性を探っているもよう。本田の周辺はにわかに慌ただしくなってきた。

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2013年7月12日のニュース