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名指し警戒我関せず 香川「ブラジルと試合するだけ」

[ 2013年6月15日 06:00 ]

ボールを競り合う香川(左)と内田

コンフェデ杯1次リーグA組 ブラジル―日本

(6月15日)
 アジア王者としてコンフェデ杯に出場する日本代表は、15日(日本時間16日未明)にブラジルとの開幕戦に臨む。左MFでの先発出場が決定的なMF香川真司(24=マンチェスターU)は、昨年10月16日に完敗を喫した王国との再戦に意欲十分。来季からスペイン1部バルセロナに加入するFWネイマール(21)から警戒すべき選手として名前を挙げられたが、その言葉も受け流し目の前だけに集中した。

 その言葉を無視するかのように、香川は目の前だけを見つめていた。13日に行われたブラジル代表の会見で、ネイマールが警戒すべき選手として本田と香川の名前を挙げ「日本の2大キープレーヤー」と発言。これを報道陣から伝えられた背番号10だが「僕らはブラジル代表と試合をするだけ。そこに集中したい」と目もくれず、あっさりと受け流した。

 気持ちはすでに戦闘モードに入っている。昨年10月の対戦ではフル出場しながら0-4で完敗。2ゴールを挙げたネイマールとは対照的に、攻撃陣の柱として無得点に終わったことが何より悔しかった。「最終的に(日本は)0点だった。その部分で今回は差を縮めたい」。昨年10月末に左膝を負傷してから肉体改造に着手し、パワーアップに成功。大敗を喫した頃とは全く違う自分に自信もみなぎっている。

 なかなか本領を発揮できないトップ下ではなく左MFで先発。対峙(たいじ)する相手の最終ラインには、世界最強DFといわれるチアゴ・シウバ(パリSG)ら屈強な選手たちがそろう。プレスも速く攻略は簡単ではないが「数少ない弱点はある。イメージはあるし、そこをうまく突いて決められれば」と口にした。日本代表ではいまだ絶大な存在感を発揮できていないだけに、世界が注目する一戦は自らの価値を証明する舞台だ。

 ブラジル到着後も居残りシュート練習を行うなど準備に怠りはない。「ゴールを取るだけ。完全アウェーだけど、自信を持って立ち向かいたい」。少年時代に憧れを抱いたブラジル代表との真剣勝負--。英プレミアリーグで実績を残した男に気後れはない。

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2013年6月15日のニュース