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王国出身の名将 C大阪クルピ監督が対ブラジル3カ条

[ 2013年6月15日 09:02 ]

コンフェデ杯1次リーグA組 ブラジル―日本

(6月15日)
 かつてブラジル代表監督候補にも名前が上がったC大阪のレヴィー・クルピ監督(60)が、ブラジルとの対戦を控えたザックジャパンにアドバイスを送った。母国の国際Aマッチを常にチェックする名伯楽は、金星を挙げるための3つのポイントを提言。攻守のカギだけではなく、相手の観衆を味方につける大胆なススメもあった。

 母国ブラジルで数多くのクラブを率い、同国代表監督候補にも名を連ねたレヴィー・クルピ監督が、日本勝利への道を示した。昨年10月に0-4で完敗した試合もテレビ観戦。「スコアほどの差はない」とした上で3つのアドバイスを送った。

 (1)カウンター封じ
 「スピードのあるカウンターを封じられるか。これが一番大事。ネイマール、オスカル、パウリーニョ…。この3人は速い。個人技による攻撃に耐えて、前半は絶対に失点しないことが重要だ」

 ではブラジルの弱点はどこか。守備陣にも欧州主要クラブでプレーする選手が並ぶ中で、課題に挙げたのが連係面だ。

 (2)不十分な連係を突け
 「監督が何度も代わるのがブラジルのいつもの問題。今回も、昨年10月の対戦時とは違う監督が率いている。同じ指導が続かないからこそ連係面の構築が難しく、そこが穴になっている」

 番狂わせのチャンスについては「可能性はある」と答えた。

 (3)観衆を味方に
 「4月24日、ブラジルはホームでチリと2-2で引き分けた。前半を1-1で折り返したセレソンに対して、後半に入ると観衆はブーイングを起こし、チリの応援をし始めたんだ。思うようなサッカーをさせず我慢すれば、観衆は日本を応援し始めるかもしれない。そうなれば勝機はある」

 最後は本音で締めくくった。「ブラジルの負ける姿は見たくないけど…。日本が良いサッカーを見せてくれることを心から願っている」

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2013年6月15日のニュース