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香川ファーガソン監督に恩返し 「感動」の戴冠式

[ 2013年5月14日 06:00 ]

<マンチェスターU・スウォンジー>リーグ制覇を祝う式典でトロフィーを掲げて喜ぶ香川真司(中央)ら

プレミアリーグ第37節 マンチェスターU2―1スウォンジー

(5月12日)
 マンチェスターUの日本代表MF香川真司(24)が、今季限りで勇退する名将アレックス・ファーガソン監督(71)のホーム最終戦に花を添えた。12日のスウォンジー戦で3試合ぶりに出場。豊富な運動量で何度もチャンスを演出し、2―1の勝利に貢献した。試合後には20度目のリーグ制覇を祝った戴冠式も行われた。

 惜別ムードが漂う一戦で、自らを“赤い悪魔”へと誘ってくれた恩師に勝利をささげた。香川は前半は右MF、後半途中からはトップ下にポジションを変更。フル出場で攻撃をけん引した。

 試合後はクラブの判断によりテレビ局の取材だけに対応。「ファーガソン監督と1年間できたのは誇り。来年は新しい監督の下で頑張りたい」と感謝の気持ちと来季への意気込みを語った。

 名将の後継者として、エバートンを率いるモイーズ監督の就任が決定。既に生き残り合戦は始まっている。移籍が噂されるFWルーニーはベンチ外となったが、現地メディアによると新指揮官はエバートンからベルギー代表MFフェライニの獲得を検討しているという。1メートル94の長身でフィジカルに優れる相手に、香川は速さと技術で勝負するしかない。

 前半8分には右サイドからゴール前に進入し、FWファンペルシーにパス。同14分は絶妙なクロスをFWエルナンデスに送った。積極的にボールに絡んでリズムをつくり、存在感は十分に発揮した。13日付の大衆紙サンは採点で6点をつけ「この試合が静かなシーズンを要約していた。だが来季は良くなると期待」と報じた。

 試合後の戴冠式では優勝メダルが授与され、優勝トロフィーを掲げた。自身のツイッターでは「ホーム最終戦とセレモニー感動的でした」と喜びをつづった。香川にとって、この感動は来季の新たなモチベーションになる。

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2013年5月14日のニュース