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ガンバ嵐の船出…遠藤弾でドローも守備崩壊の3失点

[ 2013年3月4日 06:00 ]

<G大阪・京都>後半ロスタイム、遠藤(中央奥)はPKを決め同点とする

J2第1節 G大阪3―3京都

(3月3日 万博)
 J2各地で開幕戦11試合があり、長谷川健太新監督(47)の初陣に注目が集まったG大阪は京都と3―3で引き分けた。終了間際にMF遠藤保仁(33)が同点PKを決めて勝ち点1をもぎ取るも、降格の大きな要因となった守備の不安を再び露呈した。

 改善の兆しは、ほとんど見られなかった。初めて迎えたJ2でまさかの3失点。DF今野が「捨て身で来ていた」と表現した京都のプレッシャーに耐えきれず、ミスでボールを奪われるとカウンターから失点を重ねた。

 「中盤で時間がつくれず、最後は守備がバタバタして、踏ん張りきれなかった」。反省した長谷川監督は「もう一度、チーム全体で守備の意思統一をしないといけない」と頭を抱えた。

 降格した昨季はリーグ最多67得点ながら2番目に多い65失点を喫した。新指揮官は就任直後から守備の立て直しに着手。キャンプでは練習時間の半分以上を割いた。失点シーンの映像を見せて課題を浮き彫りにし、細かい指示を伝えて修正を図った。選手も「良くなっている」と手応えを得たはずなのに、本番で成果を発揮できない。“3点取らないと勝てない”とやゆされたチームに“3点取っても勝てなかった”現実がのしかかった。

 ただ、終了間際に途中出場のパウリーニョがドローに持ち込むPKを獲得するなど、攻撃陣は相変わらずの破壊力。後半15分の阿部のゴールをアシストした遠藤は「負けてもおかしくない試合で勝ち点を積み重ねることは、去年はできてなかった」と光明を見いだす。守備に関しても「ミスを減らしたり、シュートで終わってカウンターを受けないようにすればいい」と修正可能な範囲であることを強調した。

 今野も「開幕戦の硬さもあり、やってきたことの半分も出せなかった。ただ、やり方は間違ってない」と前を向いた。だが、過去5年間の優勝チームは開幕戦を勝利で飾っている。「ぶっちぎりVでの昇格」を目標に掲げる長谷川ガンバにとって厳しい船出となった。

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