×

カズ 香川に「刺激」J最年長出場を46歳5日に更新

[ 2013年3月4日 06:00 ]

最年長出場記録更新した横浜FCのカズ(左から2人目)

J2第1節 横浜FC2-0岐阜

(3月3日 長良川)
 J2は3日、各地で開幕し、横浜FCはアウェーで岐阜に2―0で快勝した。注目のFW三浦知良(46)は後半43分から途中出場し、昨年8月19日の京都戦で自らが記録したJリーグ最年長出場記録(45歳5カ月24日)を46歳5日に更新。新たな金字塔を打ち立てた。
【試合結果】

 朝から高揚しっ放しだった。インターネット速報を眺めていたカズの目に飛び込んで来たのは香川がハットトリックを達成したという一報。すぐに映像もチェックした。「素晴らしいゴール。世界トップ選手のルーニーのアシストもいい距離感だったね。彼は僕らの誇り。かなり刺激を受けたよ」。まるで自分のことのように興奮していた。

 香川の快挙から約11時間後に始まった岐阜戦で、カズは後半43分に登場。その瞬間、Jリーグ最年長出場記録が46歳5日に更新された。終了間際にはスローインに抜け出し左足でゴールを脅かした。「香川君にお祝いのメールをしたら“カズさんもゴールしてください”って返信が届いたんだけどね。取れなかったね」。史上最年長ゴールの更新はならなかったが、好調ぶりは示した。

 ロスタイムを含めても出場は6分間。それでもカズはその一瞬に全力を尽くす。出番前には必ずチューブを下半身に巻き、筋肉をやや張った状態に持って行く。長年の経験で、その状態が最も高いパフォーマンスを発揮できると知ったからだ。「途中から出る人間はベンチでの過ごし方も大事。1試合でも1分でも多く出て活躍したいからね」。この真しな姿勢こそがカズ魂だ。

 21年目を迎えたJリーグで毎シーズン出場を続けるのはカズ1人だ。「(リーグとして)成長はしていると思う。でもJ1の観客動員は寂しいね。日産が2万4000、浦和と広島も2万、C大阪は1万5000でしょ。もっと努力しないとね」。海の向こうの弟分の活躍に胸をときめかせ、その一方で常にJリーグ全体をもマクロな視点で見渡している。今年もキングが日本サッカー界をけん引する。

続きを表示

この記事のフォト

2013年3月4日のニュース