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長友 じん帯損傷で最低でも全治1カ月…W杯最終予選ピンチ

[ 2013年3月1日 06:00 ]

ACミラン戦で、左膝を痛めて交代したインテル・ミラノの長友佑都(右)

 2月24日のACミラン戦で左膝を負傷したインテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(26)が同27日、ミラノ近郊の病院で検査を受け、じん帯の損傷などが判明した。同日にクラブが発表した。復帰まで最低でも約1カ月かかるとの報道もあり、勝てば無条件で予選突破が決まる今月26日のW杯最終予選ヨルダン戦(アンマン)出場ピンチに陥った。

 ザックジャパン不動の左サイドバック長友が、5大会連続のW杯出場決定が懸かる大一番を欠場する危機に陥った。

 1―1で引き分けた24日のミラノダービーで同点ゴールをアシストした長友は左膝をひねって後半32分に交代。試合後「腫れがある」と明かしていた。当初は長期離脱にはならないとみられていたが、27日の検査で予想外の診断が出た。クラブは「左膝外側半月板につながる関節包じん帯の損傷と外側半月板関節唇の軽い断裂」と発表した。全治までの期間については公表していない。

 長友の関係者は「1カ月はかからないと思う」と話している。一方、イタリアの地元紙やテレビは、手術は行わず、復帰まで3週間から1カ月かかるとの見通しを報じた。いずれにせよ、ヨルダン戦出場が難しくなったことは間違いない。

 欧州を視察中のザッケローニ日本代表監督にとっては頭の痛い話だ。長友は攻守において頼りになる存在。すでに右サイドバックのDF内田篤人(シャルケ)が右太腿肉離れでリハビリ中。復帰時期は不透明のため、ヨルダン戦は両サイドバックのレギュラーを欠く可能性がある。また、MF本田圭佑(CSKAモスクワ)も古傷の右膝の検査などで、クラブの親善試合を4試合連続で欠場しており、招集できても不安を抱えての臨戦となりそうだ。

 指揮官は近日中に再来日し、2日に開幕するJリーグ視察などを経てメンバーを選考し、直前合宿地カタールへ向かうことになっている。「まずはW杯出場を」とヨルダン戦での勝利に燃えるザッケローニ監督は、難しい判断を求められる。

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