なでしこリーグが国連とタッグ!!日本スポーツ団体初の締結

[ 2013年2月22日 06:00 ]

東日本大震災後には熊谷(左)らなでしこイレブンは募金活動

 日本女子サッカーリーグは21日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の日本の窓口、国連UNHCR協会とパートナーシップを締結したと発表した。スタジアムでのバナー広告や募金活動などを行う方針で、将来的には難民キャンプへの選手派遣も検討している。なでしこジャパンの活躍で注目度が上がった女子サッカー界が、異色コラボで本格的な社会貢献活動に乗り出す。

 一見、接点のない2つの組織が社会貢献というテーマのもとで、がっちりと握手した。国連UNHCR協会が日本のスポーツ団体とパートナーシップを締結するのは初。知人から団体の活動と存在を聞かされた日本女子サッカーリーグの田口専務理事がその理念に共感し、異色のコラボ結成に動いた。「支援活動に協力することで、選手たちにプレーすることの意義や使命を感じてもらいたい」。提携期間は定めておらず、半永久的に協力関係を続けていく方針だ。

 主な活動内容はスタジアムでのバナー広告や募金活動、入場料収入の一部の寄付などで、全チームのユニホームの左袖にUNHCRのワッペンも入れる予定。将来的には難民キャンプに選手を派遣してサッカー教室を開催することも検討している。今季開幕までには全選手にUNHCRの作製したドキュメンタリー映画を見せて、活動の意義を理解してもらう方針。既に岡山、新潟など4クラブが“講義”を終え、選手からも前向きな意見が出ているという。

 11年W杯制覇や昨夏のロンドン五輪銀メダルなど、なでしこジャパンの活躍を受け、なでしこリーグの注目度は格段にアップ。観客動員は大幅に増え、今季からは全試合を有料にすることも決まっている。社会的地位を確立したことで、女子トップリーグとして社会的責任を果たすという新たなステージに上がった形。田口専務理事は「どういう形になるか、まだ分からない部分もあるが、一歩は踏み出せた。これからが勝負」と視線を前に向けた。

 ▽国連UNHCR協会 1950年に設立された国連の難民支援機関、UNHCRの活動を支える日本での公式支援窓口。2000年10月に特定非営利活動法人として設立された。所在地は東京都港区南青山。UNHCRは国連難民高等弁務官事務所の略称で、紛争や迫害で故郷を追われた難民、避難民を国際的に保護、支援して難民問題の解決を行う。54、81年にはノーベル平和賞を受賞。スイス・ジュネーブに本部を置き、125カ国以上で活動。91~00年に国際政治学者の緒方貞子氏が第8代国連難民高等弁務官を務めた。理事に元大リーガーの村上雅則氏。

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