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ロシア強豪がなでしこ守護神に食指…海堀に獲得オファー

[ 2013年1月17日 06:00 ]

ロシアのクラブから獲得オファーを受けていることが分かった海堀

 ロシア女子1部リーグの強豪クラブ、FCロシヤンカが、なでしこジャパンのGK海堀あゆみ(26=INAC神戸)の獲得に動いていることが16日、分かった。大幅な戦力補強を目指す同クラブは、世界トップクラスの日本人選手の獲得を計画。11年W杯制覇に貢献したなでしこの守護神に白羽の矢を立てた。既に正式オファーを出しており、今後が注目される。

 リヨンに移籍したFW大野に続き、新たな「なでしこ」が海を渡る可能性が出てきた。関係者によると、ロシアの強豪FCロシヤンカが、なでしこジャパンが歴史的快挙を達成した11年W杯ドイツ大会の大活躍も記憶に新しいGK海堀に、正式オファーを出したという。

 モスクワから約50キロ離れたクラスノアルメイスクに本拠を置くロシヤンカは、リーグ制覇4回、ロシア杯優勝5回を誇る国内屈指の強豪。欧州チャンピオンズリーグでも今季を含めて4年連続で出場し、デンハーグ(オランダ)、スパルタ・プラハ(チェコ)と同組に入った今季の予選グループでも、見事に突破を果たし8強入りを決めている。

 関係者によると、3月20日からスタートする決勝トーナメントをにらみ、クラブはチームの補強を計画。なでしこジャパンのメンバーをリストアップし、その中で補強ポイントでもあるGKのポジションとしてターゲットを海堀に絞ったという。

 海堀は銀メダルを獲得した12年ロンドン五輪こそ正GKの位置を福元に譲ったものの、11年W杯では米国との決勝戦で大活躍するなど、なでしこジャパンには欠かせないメンバーとして君臨。INAC神戸では不動の守護神としてリーグ2連覇に貢献している。明るいキャラクターでCM出演するなど人気も高く、新たな挑戦となれば、話題を集めることになりそうだ。

 ▽FCロシヤンカ 90年にナデズダ・クラスノアルメイスクとして創設。当初フットサルチームとして活動し99年にサッカーへ転向。チーム分裂などを経て03年に「ロシア女性」を意味する現チーム名に。ホームはモスクワ近郊のクラスノアルメイスク。国内リーグ優勝4回で昨季まで2連覇を達成。欧州CLの常連で最高成績は07~08年、11~12年の8強。

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2013年1月17日のニュース