×

なでしこ大野 リヨン移籍発表「日本人もできることを証明したい」

[ 2012年12月28日 14:26 ]

リヨン移籍が決まった大野は、海外移籍への決意を笑顔で語る

 女子サッカーの日本代表FW大野忍(28)が28日、都内で開いた会見で、所属するINAC神戸から欧州CL連覇の強豪、フランス1部リヨンへの移籍が決定したことを発表した。

 来年1月上旬に渡仏し、正式に契約する。期間はウインターブレーク後から来季までの契約になる見通し。「日本での経験を生かし、海外でも自分のプレーを思う存分に出したい」。晴れやかな笑顔で会見場に姿を見せた大野はこうあいさつし、「日本人でもこれだけできるのを証明していきたい」と神戸から初めての海外移籍選手として決意を語った。

 11年の神戸入団時からロンドン五輪後の海外移籍を視野に入れていた。なでしこでの活躍もあり、スペイン1部のバルセロナをはじめ、オファーの届いた海外の複数クラブと交渉し、「ぎりぎりまで考えて」リヨンを選んだ。神戸と11月の国際女子サッカークラブ選手権「モブキャストカップ」で対戦。敗れはしたが、世界一のクラブが繰り広げたダイナミックなサッカーに魅力を感じたという。

 「その中で自分がどれだけできるのか。自分がどう生かされ、(周りを)どう生かすかに言葉はいらないと思う」。一選手としてより高いレベルでのプレーを新天地に求めた。身長1メートル54の大野は、体格の違う外国人とのプレーも「かわすのが自分の売り。もう少し激しいプレッシャーを受けてみたくなった。リーチの凄さも楽しんでみたい」とうれしそうに話した。

 INAC神戸の文弘宣会長も「大野選手がリヨンで活躍することが我がクラブ、なでしこジャパンでの貢献度も高くなる」とチームを支えた“同志”を笑顔で送り出した。

続きを表示

2012年12月28日のニュース