強豪リヨン移籍　大野を後押しした澤の言葉「しのらしくやって」

海外移籍への決意を込めて地球儀型のビーチボールをリフティングする大野

　女子サッカーの日本代表ＦＷ大野忍（２８）が２８日、都内で開いた会見で、所属するＩＮＡＣ神戸から欧州ＣＬ連覇の強豪、フランス１部リヨンへの移籍が決定したことを発表した。

　移籍についてチームメイトには話していなかったというが、澤穂希（３４）には相談してきた。大野は「『しのらしくやってきてね』と言ってもらえた。それが一番の勇気です」ともらった言葉に感謝。来年の国際女子サッカークラブ選手権「モブキャストカップ」で“古巣”との対戦の可能性についても、「元チームメイトと戦えるのは楽しみ。負けるつもりはない」と恩返しを誓った。

　プレ―には自信を見せるが、話せるフランス語は「ボンジュール」とあいさつ程度。それでも不安を見せることなく、リヨンの日本人選手・大滝麻未（２３）の名前を挙げて「素晴らしい味方がいますし」とニッコリ。生活準備もまだの様子で、とりあえず日本から炊飯器は持っていくという。チームからの旅立ちに寂しさを見せながらも、新天地での生活に「楽しみ」と胸踊らせた。