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長友 8強入り貢献も…ふくらはぎ故障で20日にも緊急帰国

[ 2012年12月20日 06:00 ]

ベローナ戦の後半、ドリブルで攻め込むインテル・ミラノの長友(右)

 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(26)は18日、イタリア杯5回戦ベローナ戦でフル出場し、2―0の勝利に貢献した。1点リードの後半9分にはFKを得て追加点をお膳立てしたが、試合中に左ふくらはぎを負傷。19日の精密検査で筋肉の故障と診断された。年内最終戦となる22日のジェノア戦の欠場が確定し、20日にも緊急帰国することになった。

 激闘の代償として長友が緊急帰国を余儀なくされた。ベローナ戦から一夜明けた19日、クラブは精密検査を受けた長友のケガの状態について「左足ふくらはぎ筋肉の故障」と発表。クラブの公式HPでも「長友はあす日本に帰国し、家族のもとへ戻ることが許可された」と発表され、22日のジェノア戦の欠場が決まった。

 長友は後半35分すぎに左ふくらはぎに違和感を感じ、ピッチ外で応急処置。最後は走れない状態だった。それでも、後半9分には追加点となるFKを獲得し、左MFと左DFとして縦横無尽の活躍。試合後には「大したことはないと思うけど、ちょっと分からない。それが打撲なのか、筋肉系のケガなのかっていうのは…」とコメントしたが19日のガゼッタ・デロ・スポルト紙は6・5点をつけ「左に張り、カッサーノの動きに合わせて収縮を繰り返した。グッドコンディションにある」と評価した。

 波乱含みの試合は後半終了間際、GKカステラッツィがシュートをはじいた際に負傷。交代枠を使い切っていたため、FWパラシオが急きょGKのユニホームを着てゴールマウスに立った。急造GKはロスタイムに相手のシュートをパンチングで防ぐなど予想外の活躍。「彼は素晴らしいGKですね!練習中には見たことないですね。素晴らしいセービングをしてくれた」と長友も舌を巻いた。

 試合後には、ブランカ強化部長が17年までの契約延長で合意したことを明言。長友は着実にチーム内での地位を確立させているが、繰り上げで年末休暇を与えられ体調を万全にして新年に臨むことを強いられている。

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2012年12月20日のニュース