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猶本「カツオ」の分も体張る 独止める防波堤に

[ 2012年9月4日 06:00 ]

練習前、笑顔を見せる猶本

U―20女子W杯準決勝 日本―ドイツ

(9月4日 国立)
 攻守の鍵を握る猶本が、負傷でチームを離れた盟友のためにドイツ撃破を誓った。「カツオが見に来るのでモチベーションになる。一緒に金メダルを獲りたい気持ちは常にある」。準決勝ドイツ戦に村松智子(17=日テレ)が観戦に訪れることを明かした。

 村松は漫画「サザエさん」のキャラクターに似ていることから「カツオ」のニックネームで親しまれるムードメーカー的存在で、ゴール後の“ドヤ顔ポーズ”のパフォーマンスの発案者だ。

 開幕前の練習で右膝を負傷し初戦メキシコ戦後にチームを離脱。その後、前十字じん帯損傷で全治6カ月と診断され、8月31日に都内の病院で手術を受け、現在リハビリ中。準優勝した10年U―17W杯でもともに戦っただけに、勝って決勝進出を決めて村松を喜ばせたいという気持ちは強い。

 A代表経験も持つFWマロジャンらを擁すドイツの攻撃陣は強力。猶本には最初の壁になることが求められるが、体を張る覚悟はできている。

 ドイツ戦では、準々決勝韓国戦の2万4097人を上回る観客動員も期待される。「空席があるより励みになる。前はいっぱい(観客が)来たら緊張していたけど、今はパワーに変えられるようになった」と話すボランチが、村松の思いも背負ってピッチに立つ。

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2012年9月4日のニュース