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女子高生ストライカー道上 亡き兄に捧げる同点ヘッド!

[ 2012年8月23日 06:00 ]

<日本・ニュージーランド>後半、道上がヘッドで同点ゴールを決める

U-20女子W杯1次リーグA組 日本2-2ニュージーランド

(8月22日 宮城ス)
 ヤングなでしこの1トップ道上が同点弾を決めた。1―2の後半26分、田中陽の左CKを頭で合わせた。「“ここに欲しい”と(田中)陽子とアイコンタクトしたら、いいパスをくれました。点が入る気はしていました」。4―1と大勝したメキシコ戦はFWながら無得点。意地の一発が大事な場面で飛び出した。

 宮城の強豪・常盤木学園高3年の女子高生ストライカーは値千金の今大会初ゴールに「勝てなかったのは悔しいが、宮城で決めたかったのでうれしい」と笑みを浮かべた。

 兄にささげるゴールだった。サッカーを始めるきっかけをつくってくれた兄・翔太さん(享年14)は7年前、脳出血のため急逝した。この日も「試合の時は必ず使っている」と言う形見のすね当てを着用してプレー。「兄はいつもここにいてくれる」と背中の「MICHIGAMI」の文字を指さした。「2人で日本代表になろう」と約束していた最愛の兄は夢をかなえることなく旅立った。兄の分まで。妹はその思いを胸にブルーのユニホームを着て日本を救ってみせた。

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