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大学生にあわや…ザック監督 不満爆発「何度か危ないシーンをつくられた」

[ 2012年6月1日 06:00 ]

厳しい表情のザッケローニ監督(中)

 3日から始まるW杯アジア最終予選に向けて合宿中の日本代表は31日、埼玉県内で立正大と非公開の練習試合を行い、6―0で勝利した。

【日本代表メンバー W杯アジア最終予選】

 だが大学生にあわや失点の危うい場面もあり、アルベルト・ザッケローニ監督(59)が不満を爆発させ、チームに雷を落とした。3日の初戦オマーン戦(埼玉)に向け、指揮官のピリピリムードは最高潮に達している。

 指揮官の表情は、まさに鬼の形相だった。最終予選初戦の相手、オマーンを想定して行った立正大(東京都大学1部)との練習試合。非公開で行われた試合は6―0で勝利したが、関係者によると、内容に不満を爆発させたザッケローニ監督はハーフタイムに“雷”を落としたという。前半にプレーした今野も「何度か危ないシーンをつくられた。ポジショニング、連動性をもう少し11人で詰めていかないと」と危機感を漂わせた。

 指揮官は5月30日の練習からオマーン対策に着手。特に集中的に取り組んだのが、「常に数的有利を保て」と厳命したカウンターに対する守備のリスクマネジメントだった。協会からは試合結果と選手は45分間の出場という情報のみ説明があったが、関係者によると指揮官はこの日の対戦相手の立正大に対しても、堅守速攻を主体とするオマーンをまねてプレーするように要求。それに応え立正大も前線にスピードのある選手を配置し、カウンター主体の攻撃を仕掛けたという。

 練習前には約1時間のロングミーティングを行い、オマーンのVTRを見ながら、チーム全体で意識の統一を図った。本番まであと3日。3次予選の終盤で連敗して迎える最終予選で、指揮官の雷が起爆剤となるか。

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2012年6月1日のニュース