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神戸 西野氏との交渉認めた 幹部「候補の一人」

[ 2012年5月1日 06:00 ]

神戸の後任監督に浮上している元G大阪監督の西野氏

 神戸は30日、和田昌裕監督(47)の解任と、安達亮ヘッドコーチ(42)の監督昇格を正式に発表した。3日の大宮戦(ホームズ)から指揮を執る。最終交渉中の西野朗G大阪元監督(57)が次期監督として就任が決定的な中、まずは新監督と選手が一丸となって目の前の勝利を目指す。

 連戦中の監督交代という異例の人事に、クラブ側の思いが表れていた。高橋悠太統括本部長は、「リーグ戦3勝5敗で失点は15だし、ACL出場のために早く決断したかった。選手の能力が100%発揮させられていなかった。クラブとしては大宮戦で勝ち点3を取るためのベストの選択をしました」と監督解任に至った理由を説明した。

 同部長は後任人事についても言及し、「安達亮さんを含めて候補は複数いる。早く決めたい」と話し、最終交渉に入っていると見られる西野元G大阪監督については「その候補の1人」と初めて認めた。

 神戸ひと筋の人望ある指揮官を解任するのは苦渋の決断ながら、チームは立ち止まるわけにはいかない。この日の朝に正式な通告が伝えられると、ヘッドコーチから昇格した安達新監督がさっそく練習を指揮。「和田さんのサッカーがベース。ただ変えられる部分はある。少しリスクを賭けてでもチャレンジしていく」と抱負を語った。

 選手らも神妙な表情で解任劇を受け入れた。右足首捻挫で離脱中のFW大久保は「責任はオレらにある。オレらが申し訳ない」と、数々の恩のある元指揮官の期待に応えられなかった悔しさをにじませた。

 大宮戦まで3日間の準備期間しかない。ただ、監督交代という最終手段に訴えた以上、もう負けは許されない。5・3のホームズでの一戦にクラブの底力が試される。

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2012年5月1日のニュース