ゴメス、レアル沈めるＶ弾！得点王争いメッシにあと２

試合終了間際の後半４５分、決勝ゴールを決めるゴメス（中）

欧州ＣＬ準決勝第１戦 バイエルンＭ２―１Ｒマドリード

（4月17日）
　スペインの血を引くストライカーが名門レアルを沈めた。後半４５分に右サイドをえぐったラームが低く鋭いクロスを折り返し、飛び込んだゴメスが決勝点。不利とみられた顔合わせでバイエルンＭに勝利をもたらした。

　「最後の時間帯で勝つのはいつだって素晴らしい」と笑った。

　ドイツ代表で欠かせない戦力だが、姓名はいずれも父親の母国であるスペイン風。父方の親戚がそろってレアルのファンという環境ながら、自身は宿敵バルセロナのＦＷロマーリオに憧れて育った。この日は好機を逃す展開が続いていたが、最後に歓喜の一撃。身内の怒りは買ったかもしれないが、６万６０００観衆の歓声を一身に浴びた。

　国内リーグで２季連続得点王を狙う今季はＣＬでも好調。メッシが１試合５得点を挙げるなどＣＬ新の１４得点を記録した一方で、ゴメスも決勝トーナメント１回戦のバーゼル戦で４得点。この日で１２まで数字を伸ばした。「メッシは史上最高。自分と比べるほど正気を失っていない」と苦笑するが、決勝進出で残り試合数を増やせば、メッシを抑えての得点王も夢ではなくなる。