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不気味な“中東の雄”イラク W杯最終予選で日本と同組

[ 2012年3月13日 06:00 ]

07年アジア杯を制し喜ぶイラク代表イレブン

 W杯アジア最終予選で日本と同じB組に入ったイラク。ジーコ元日本代表監督(58)が率いる中東の雄は数々の苦境を乗り越え、現在がある。 イラク戦争などの影響に苦しみながら、04年アテネ五輪4位の“黄金世代”を軸に07年アジア杯制覇など奮闘。「メソポタミアのライオン」が86年大会以来のW杯出場に挑む。

 イラクが不気味だ。連覇を狙った11年アジア杯は8強止まりも、準Vのオーストラリアと準々決勝で延長の死闘を繰り広げた。今回のW杯3次予選はA組1位突破。かつて日本代表を率いたジーコ監督は「サッカーに本命はない。ピッチで自分たちの力を証明しなければ」と予選突破に自信をのぞかせる。

 07年アジア杯でMVP&得点王のFWユーニス・マフムードら主軸はアテネ五輪からチームを支えてきた。

 MFナシャト・アクラムは08年1月にマンチェスターC加入が内定。労働許可の問題で契約は見送られたが、イングランド代表などを歴任した当時のエリクソン監督がほれ込んだ。

 MFハワル・モハメドはアノルトシス(キプロス)で08~09年欧州CLに出場し、イラク人として大会初得点。インテル・ミラノと3―3で引き分けるなど旋風を起こした伏兵の主力として活躍した。

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