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イラク 逆境で培ったスタイル ジーコ監督「W杯出場に値すると信じろ」

[ 2012年3月13日 07:16 ]

07年アジア杯を制し喜ぶイラク代表イレブン

 W杯アジア最終予選で日本と同じB組に入ったイラクが86年大会以来のW杯出場に挑む。

 球際に強く、アグレッシブなスタイルを支える精神力は想像を絶する逆境で培われてきた。

 03年のイラク戦争で崩壊したフセイン独裁政権下では期待を裏切った選手が拷問や制裁を受けたこともあった。内戦状態だった07年アジア杯前後は、サッカーを含めたスポーツ選手が活躍するほど身代金を狙った拉致被害の可能性が高まる皮肉な状況も発生。アジア杯優勝時には立役者のマフムードらが凱旋を拒んだほどだ。

 MFナシャト・アクラムは「過去は忘れて未来に集中したい。拉致もなく平和な国になった」と力を込めるが、3次予選ではホーム2試合が中立地開催。不安定な国内情勢が依然として暗い影を落とす。「“自分たちがW杯出場に値する”と信じてほしい」と話すジーコ監督がイラクをどう導くのか…。

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